ハオルチア万象(まんぞう)とは|窓の「紋」の見方と学名 maughanii の三層
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万象Haworthia truncata var. maughanii / まんぞう
系統Haworthia 属・トランカータ群
自生地南ア 小カルー
見分けの鍵らせん状に並ぶ丸窓の紋
ハオルチアの万象(まんぞう)は、葉の先が水平にすぱっと切れていて、その切断面が丸い「窓」になっているという、ほかの多肉植物ではまず見ない姿をしています。葉はらせん状に並ぶので、真上から見ると小さな丸い窓が寄り集まってひとつのモザイクをつくります。この記事で終始見ていくのは、その窓の面に走る白い模様——流通で「紋(もん)」と呼ばれるものです。
読み方は「まんぞう」が主流ですが、「ばんしょう」と読ませている販売サイトもあり、実際に割れています。当サイトはカテゴリの表記も含めて「まんぞう」で統一しています。なお漢字だけで「万象」と検索すると四字熟語の森羅万象(しんらばんしょう)に埋もれるため、この記事のなかでも「ハオルチア万象」という形で呼びます。
そしてもうひとつ、この植物には名前が三層になっているという事情があります。園芸の現場でいちばんよく見る Haworthia maughanii は 1932 年の名前で、国際的なデータベースがいま受理しているのは別の名前です。窓の見方と、その名前の来歴を、一次資料の実測値と商用利用できる実写 10 枚で順にたどります。
この記事でわかること
- 万象の見どころ = 株姿ではなく真上から見た窓の面に走る「紋」
- よく見る学名 Haworthia maughanii がいつの名前で、いまの受理名は何か
- 「万象は硬葉系」という説明がなぜ成り立たないのか
- 同じ万象で価格の桁が変わる理由 =種でも変種でもない「銘」という層
- 自生地の野生個体の写真から読み取れる、窓が丸い理由
ハオルチア万象とは — 上から見た丸いモザイク
万象を見るときは、まず真上から覗き込んでください。横から眺めても、緑の塊がいくつか寄り集まっているようにしか見えません。真上から見て初めて、葉の先が水平に切り落とされたようになっていること、その切断面が半透明の「窓」になっていること、そして窓ごとに白い模様が走っていることがわかります。万象は横顔ではなく、上面を鑑賞する植物です。
上の写真は、そのことをいちばんよく示しています。同じ場所で育っている株なのに、窓に走る白い紋の太さ・向き・密度がまったく揃っていません。太い帯が何本も走る株、細い線が網のように広がる株、ほとんど無地に近い株が同居しています。この個体ごとのばらつきこそが、万象という植物が長いあいだ収集の対象になってきた理由です。ハオルチアの品種と系統の全体像で整理したとおり、ハオルチアには窓の透明度を競う一群がありますが、万象で競われるのは透明度ではなく、その窓に何が描かれているかです。
葉の並び方にも特徴があります。万象の葉はらせん状に、中心から回りながら出てきます。だから上から見た輪郭は円に近くなり、丸い窓が寄り集まったモザイクのように見えます。この「らせん状に並ぶ」という性質は、ごく近い関係にある玉扇(ぎょくせん)と見比べると、いちばんはっきりします。
上から見た形丸いモザイクなら万象、左右 2 列に並んだ扇なら玉扇が候補になります。ただし両者は同じ種の 2 変種で、自生地の境界には中間的な個体も知られているため、これだけで言い切ることはできません。
左(万象): Commons では Haworthia truncata var. maughanii として掲載。Photo: Consultaplantas / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
右(玉扇): Commons では Haworthia truncata として掲載。Photo: Salicyna / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
万象と玉扇は、別々の植物ではなく同じ種の 2 つの変種です。学名で書くと Haworthia truncata var. maughanii(万象)と Haworthia truncata var. truncata(玉扇)で、種の部分が共通しています。玉扇そのものの「型」や流通名の対応関係は、本記事では扱いません。見分けの詳細は玉扇(ハオルチア・トランカータ)の記事にまとめてあるので、そちらを参照してください。この記事はここから先、万象そのものの窓と名前と流通に絞ります。
基本情報 — 学名・自生地・耐寒性
万象の基本データ
Quick Spec
受理名
Haworthia truncata Schönland var. maughanii (Poelln.) B.Fearn(1966)
流通する旧名
Haworthia maughanii Poelln.(1932)= 基礎異名
科
ツルボラン科(Asphodelaceae)
属の扱い
Haworthia のまま(Haworthiopsis / Tulista へは移っていない)
和名・読み
万象(まんぞう)。「ばんしょう」表記も流通
葉の並び
らせん状の円形ロゼット(玉扇 = var. truncata は左右 2 列の扇)
自生地
南アフリカ 西ケープ州 Little Karoo(小カルー)・Calitzdorp の南側の狭い範囲
野生記録の数
GBIF 全 27 件(南アフリカ 11 件)/ iNaturalist 16 観察
保全評価
Not Evaluated(SANBI Red List 2024.1・変種は個別評価せず種を参照)
越冬の目安
属全体の一般指針として最低 3〜5℃ を下回らない要確認
いま国際的なデータベースが受理している学名は、Haworthia truncata var. maughanii です。この組み合わせを公表したのは B.Fearn で、1966 年 3 月の National Cactus and Succulent Journal 21 巻 1 号 28 頁が出典です(国際植物名索引 IPNI の登録 ID 60468368-2)。国際的な生物多様性データベース GBIF でも、この名前が受理名(usageKey 8309276・階級は変種)として登録されています。園芸の現場で見る Haworthia maughanii という名前が誤りというわけではなく、それが 1932 年に von Poellnitz が独立種として記載したときの名前だというだけです。この経緯は次章で年表にします。
ここで先に片づけておきたいのが、属の扱いです。「万象はハオルチアの硬葉系の代表種」という説明を見かけることがありますが、これは現在の分類とかみ合いません。2013〜2014 年の再編で、十二の巻やアテヌアータのような硬葉系は Haworthiopsis 属へ、大型で硬い一群は Tulista 属へ分けられました。万象と玉扇はこの移動の対象にならず、Haworthia 属に残っています。実際、Haworthiopsis maughanii や Tulista maughanii という組み合わせは存在しません。葉が肉厚で硬く見えることから硬葉系だと説明されたのだと思われますが、属の所属は葉の手ざわりで決まるものではありません。
自生地は南アフリカ・西ケープ州の Little Karoo(小カルー)、Calitzdorp の南側にあるごく限られた範囲です。英語版 Wikipedia の Haworthia truncata の項では、var. maughanii の分布が「Calitzdorp 近くの狭い限定的な範囲」であり、基準変種 var. truncata(玉扇)の自然分布のはるか西端にあたると記述されています。同じ記述には、両変種の境界域に自然の中間個体や雑種が存在することも書かれています。境界に連続的な個体がいることは、あとの見分けの章にそのまま効いてきます。
越冬温度については、この変種に固有の一次情報を確認できませんでした。南アフリカ国立生物多様性研究所(SANBI)の PlantZAfrica には園芸帯 3(冬雨型カルー・軽い霜)という帯の記述がありますが、これは var. truncata の記述であり、しかも具体的な最低気温の数値は示されていません。園芸系の二次情報には数値が並んでいますが、出所をたどれません。属全体の一般指針として最低でも 3〜5℃ を下回らないを目安に置き、変種固有の数値は要確認として扱います。この目安の根拠と冬の管理はハオルチアの越冬(耐寒性)にまとめています。
一方で、確かなこともあります。(var. truncata の記述) SANBI は自生地を冬に雨が降り、夏は乾く地域と明記しています。日本の気候はこれとちょうど逆で、夏に高温と多湿が同時に来ます。つまりこの植物にとって日本でいちばん厳しいのは冬の寒さではなく、夏の蒸れだという読み方は、一次記述から無理なく導けます。
名前の三層 — 1932 年・1966 年・1997 年
万象をめぐる名前の三層 — 独立種 → 変種 → もうひとつの変種
FIG.01Timeline
第 1 層 記載
Haworthia maughanii Poelln. — 独立した種として世に出る
Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 31: 85(1932)。日本の流通・図鑑サイトの表記はほぼこの層で止まっている。GBIF では基礎異名(basionym)として登録
第 2 層 組み替え
H. truncata var. maughanii (Poelln.) B.Fearn — 玉扇の変種になる
Natl. Cact. Succ. J. 21(1): 28, fig. 4(1966 年 3 月)。IPNI ID 60468368-2。これが GBIF・POWO・SANBI の受理名(usageKey 8309276 / rank=VARIETY)
第 3 層 重複
H. truncata var. maughanii (Poelln.) Halda — 同じ組み替えが別途公表される
Acta Mus. Richnov., Sect. Nat. 4(2): 51(1997)。IPNI ID 1006914-1。GBIF では異名(synonym)扱い。受理されるのは先に出た B.Fearn 版
名前・記載者・年・出版元はすべて国際植物名索引(IPNI)と GBIF backbone の登録情報にもとづく(2026-07-24 取得)
書誌年表
万象の名前が三層になっているのは、同じ植物に対して 3 回、別々の判断が下されたからです。1932 年に von Poellnitz が独立した種として記載し、1966 年に B.Fearn が「これは玉扇の変種だ」と組み替え、1997 年に Halda が同じ内容の組み替えを別途公表しました。植物そのものが変わったわけではなく、それを種として立てるか、玉扇の内側に置くかという判断が変わっただけです。
三層目の Halda 版が異名になっているのは、内容が間違っているからではありません。同じ組み替えは先に公表したほうが有効になるという命名規約の原則によるもので、1966 年の B.Fearn 版がすでに存在した以上、1997 年の公表は後追いになります。手元の資料に H. truncata var. maughanii (Poelln.) Halda と書かれていても内容は同じ植物を指しますが、データベースを引くときは B.Fearn 版で照会するほうが確実です。
| 名前 | 記載者・年 | 出版元 | いまの扱い |
|---|---|---|---|
| Haworthia maughanii | Poelln. 1932 | Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 31: 85 | 基礎異名(basionym)。流通表記はほぼこれ |
| H. truncata var. maughanii | (Poelln.) B.Fearn 1966 | Natl. Cact. Succ. J. 21(1): 28, fig. 4 | 受理名(GBIF usageKey 8309276 / IPNI 60468368-2) |
| H. truncata var. maughanii | (Poelln.) Halda 1997 | Acta Mus. Richnov., Sect. Nat. 4(2): 51 | 異名(synonym)。IPNI 1006914-1 |
| Haworthia maughani(綴り違い) | Poelln. 1932 | Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 31: 85 | 1 行目と同じ名前だが末尾の i が 1 つ。IPNI はこの綴りで索引している(ID 536125-1)。表記ゆれ |
| var. maughani f. variegata hort. | — | — | 園芸形(万象錦)。学術的な記載ではなく園芸上の呼び名 |
表の下 2 行は、上 3 行とは性質が違います。末尾の i が 1 つになった maughani は 1 行目とまったく同じ 1932 年の名前で、IPNI がこの綴りを見出しに採っているのに対し GBIF は maughanii を採っています。どちらかが誤記というより索引ごとの表記ゆれなので、検索するときは両方試す価値があります。もう 1 行の「万象錦」にあたる f. variegata hort. は、末尾の hort. が示すとおり園芸の世界で使われている呼び名であって、学術的に記載された分類群ではありません。斑入りの個体が高値で取り引きされることと、その名前が分類学的な地位を持つかどうかは、まったく別の話です。
ではなぜ「独立種か、変種か」で研究者の判断が分かれるのか。それは、ハオルチアという属をどれくらい細かく分けるかについて、いまも複数の立場が並立しているからです。
ハオルチアは何種あるのか — 主要 3 見解の併記
統合派 BAYER
種数
約 60 種
立場
変異の幅とみてまとめて数える
万象で言えば
玉扇の変種として置く扱いと相性がよい
中間 BREUER
種数
約 366 種
立場
やや細かく分ける
万象で言えば
名前を細かく立てる側の資料に旧名が残りやすい
細分派 HAYASHI
種数
約 546 種
立場
さらに細かく分ける(林)
万象で言えば
独立種 H. maughanii の表記が生き続ける立場
ハオルチアの種数は、数える人によって 60 から 546 まで開きます。これは誰かが間違えているというより、この属が変異に富みすぎていて、どこに線を引くかの合意ができていないということです。本記事は「いま何が受理名か」と「その名前がどの立場から出てきたか」を並べています。ラベルに Haworthia maughanii と書いてあっても、それは古い名前というより、細分する立場の表記が生き続けていると読むほうが実態に近いはずです。
窓は何をしているのか
葉の先が水平に切れているのは、切られたからではありません。初めて万象を見た人がほぼ決まって口にするのが「これ、上を切ってあるんですか」という質問です。切ってありません。この植物は最初からこの形で伸びます。そして切断面のように見えるこの平らな面が、光を取り込むための「窓」です。上の写真では、面が半透明の緑色になり、内部の細い脈まで透けているのがわかります。
窓が必要になる理由は、この植物の暮らし方にあります。(var. truncata の記述) SANBI の PlantZAfrica は、この種が葉先だけを地表に出して地面に平らに生えると記述しています。体のほとんどを土の中に隠せば、乾燥からも強い日射からも守られます。しかし土の中では光合成ができません。そこで葉の先端だけを透明にして、地上の光を地中の葉の内部へ導き入れている——これが窓という器官の役割です。
万象の体は、どこからどこまでが地上なのか(概念図)
FIG.02Section
上 / Window
葉先の切断面 = 窓
地表とほぼ同じ高さで上を向く。半透明で、ここから光が入る。白い紋が走るのもこの面。鑑賞するのはこの 2 割だけ
中 / Leaf body
地中に隠れる葉の本体
緑の組織が詰まり、窓から届いた光で光合成する。土に覆われているため乾燥と強い日射から守られる。栽培では鉢土の中にあたる
下 / Root
太い根
水と養分を蓄える。多肉植物のなかでも根が体の大きな割合を占める群で、鉢を選ぶときに深さが効いてくる理由になる
層の厚みは模式的な比率で、実測値ではない。自生の生態は SANBI PlantZAfrica の記述(var. truncata)にもとづく
概念図
この図で伝えたいのは、私たちが鑑賞している窓が、株全体のごく一部にすぎないということです。万象の姿を「上から見た丸いモザイク」と呼んできましたが、それは自生地では地表に露出しているただ一つの部分でした。鉢の中で株が持ち上がり、横から葉の側面が見えるようになっているとしたら、それは自生地の姿からは遠い状態です。
窓の面に走る白い紋も、この構造と切り離せません。紋は窓の内側の組織が透けて見えているもので、表面に絵の具で描かれているわけではありません。だから拭いても取れませんし、拭こうとすれば表面を傷めるだけです。次章で見る自生地の写真では、窓の面が粒状にざらついていることも確認できます。この質感も含めて、万象の窓は「きれいに磨かれたガラス」ではなく「地面と同じ高さで風雨にさらされてきた器官」だと考えるほうが実態に近いといえます。
なぜ体を埋めて育つのか — 自生地の姿
この 1 枚が、前章の説明をそのまま裏づけています。赤い礫が混じった地面に株の体が埋まり、地表に出ているのは丸い窓だけ。周囲には石英の礫と枯れ枝が散らばっています。栽培棚で見る「上から見た丸いモザイク」は、この状態を鉢の上で再現したものだということが、写真を並べると一目でわかります。
この写真については、本記事で唯一第三者の検証を経た同定を示せます。iNaturalist で複数の同定者の見解が一致し、research grade(研究に使える品質)と判定された野生の観察記録だからです。本記事のほかの写真は、Wikimedia Commons や iNaturalist の投稿者による同定にもとづくもので、当サイトが独自に判定したものではありません。写真の出所によって、同定の確からしさに段階があるということも、この植物を扱ううえでは押さえておきたい点です。
HABITAT & RECORDS / MEASURED 2026-07-24
記録の数で見る万象 — 野生の記録はどれくらいあるのか
分布(記述)
西ケープ州 Little Karoo・Calitzdorp の南側の狭い範囲英語版 Wikipedia
玉扇との位置関係
基準変種 var. truncata の自然分布のはるか西端。境界域に自然の中間個体・雑種英語版 Wikipedia
生育環境
冬に雨が降り夏は乾く地域。葉先だけを地表に出して平らに生えるSANBI / var. truncata の記述
GBIF 総オカレンス
27 件(うち南アフリカ 11 件。残る 16 件は植物園の生体コレクション 13 件と標本 3 件)記録そのものが極端に少ない
iNaturalist 観察
全世界で 16 件。うち野外の research grade は 3 件(いずれも西ケープ州 Eden)。うち商用利用できるライセンスの写真は 1 件のみ= 上の写真
保全評価(変種)
Not Evaluated — 亜種・変種は個別評価せず Haworthia truncata を参照SANBI Red List 2024.1
保全評価(種)
Vulnerable — 愛好家による採集圧・小カルーの土地利用変化・ダチョウによる食害SANBI / var. truncata の記述
出典 = GBIF occurrence search(taxonKey 8309276)/ iNaturalist API(taxon 599646)/ SANBI Red List of South African Plants 2024.1 / SANBI PlantZAfrica / 英語版 Wikipedia。2026-07-24 取得
数字で見ると、万象の野生の記録は驚くほど少ないことがわかります。世界最大級の生物多様性データベース GBIF に登録されている記録は全部で 27 件、そのうち原産国である南アフリカのものは 11 件です。市民科学プラットフォームの iNaturalist でも観察は 16 件しかなく、野外で撮影され、かつ第三者の同定が一致した(research grade)記録は 3 件だけでした。しかもその 3 件はいずれも西ケープ州 Eden の記録で、当サイトが掲載できる商用利用可のライセンスで公開されているのは上の 1 枚だけです。栽培では世界中に広まっている植物なのに、野生の姿を記録した公開データはこれだけしかない、ということです。
保全のステータスについては、正確に書く必要があります。「万象は絶滅危惧種」という説明を見かけますが、SANBI の Red List(2024.1 版)で万象 = var. maughanii に与えられている評価は Not Evaluated(未評価)です。理由は、このリストが亜種や変種を個別に評価せず、種 Haworthia truncata を参照するよう指示しているためです。つまり万象単独の保全評価は、そもそも存在しません。
一方で (var. truncata の記述) SANBI の PlantZAfrica は、種としての H. truncata var. truncata を Vulnerable(危急)とし、その要因として愛好家による採集圧・小カルーの土地利用の変化・ダチョウによる食害を挙げています。「万象は絶滅危惧種ではない」とも「絶滅危惧種である」とも単純には言えない——正確には、変種としては評価されておらず、種としては危急とされている、という二重構造になっています。この事実は、後の「入手時の注意」で実生株を選ぶ理由につながります。
紋 — 万象の鑑賞はここを見る
窓に走る紋 — 流通で使われる呼び名と、見ている特徴
FIG.03Pattern
PATTERN 1
羽紋(うもん)
中央の軸から左右へ細い線が羽のように分かれて走る … 見ているのは「主脈があるか」と「そこから枝分かれするか」
PATTERN 2
雷紋(らいもん)
線が直線的に折れながら走り、稲妻のように角を持つ … 見ているのは「線が曲がるか折れるか」
PATTERN 3
太紋(ふともん)
線ではなく幅のある帯として白が乗り、窓の面積を大きく占める … 見ているのは「白の面積比」
PATTERN 4
柴紋(しばもん)
細い線が高い密度で絡み合い、網や柴垣のように見える … 見ているのは「線の密度と交差の多さ」
PATTERN 5
緑紋(みどりもん)
白がほとんど乗らず、窓が緑のまま透ける … 見ているのは「白が入らないこと自体を評価するか」
呼び名は流通で使われている語を整理したもので、日本ハオルシア協会などによる公式な定義は確認できていない。実際の株は複数の型が混ざることが多く、この 5 つに必ず収まるわけではない
紋の呼び名は、学術的な分類ではなく流通の語彙です。羽紋・雷紋・太紋・柴紋・緑紋といった言葉は販売サイトやコレクターの記述で見かけますが、公式に定義された用語集は見つかりません。ですからこの図解は「正しい分類」ではなく、窓を見るときにどこへ目を向けるかの軸として読んでください。線が枝分かれしているか、折れているか、幅があるか、密に絡んでいるか、そもそも入っていないか——見るべき場所さえ決まれば、株ごとの違いは自分で追えるようになります。
実際の株は、この 5 つのどれかにきれいに収まることのほうが少数です。中央は太い帯なのに周縁は細い網目、という株はごく普通にあります。紋は品種の名前ではなく、個体の顔だと考えてください。
紋の見え方は、光の当て方と株の色でかなり変わります。上の写真は強い日射を受けて全体が赤紫に色づいた株で、地の色が濃くなったぶん白い脈が浮き上がって見えます。逆に真上から強い光を当てると白が飛んで、紋がほとんど見えなくなることもあります。販売写真で紋が美しく見えたのに、届いた株では印象が違ったという食い違いは、多くの場合ここから生まれます。買う前に、可能なら光の角度を変えた写真を確認するのが確実です。
同定は断定できない — 次に見る 4 か所
写真 1 枚で決めない — 手元の株の確度を上げる 4 つの観察点
01 葉の並び ARRANGEMENT
万象の候補
中心から回るらせん状。上から見た輪郭が円に近い
別を疑う所
左右 2 列に並ぶなら玉扇(var. truncata)側
限界
境界域には中間的な並びの個体が知られている
02 切断面の輪郭 OUTLINE
万象の候補
丸〜ハート形に近い輪郭
別を疑う所
横長の長方形に近ければ玉扇側
限界
若い株・徒長した株では輪郭が崩れる
03 紋の走り方 PATTERN
万象の候補
丸い面の中で放射・網目状に走る
別を疑う所
葉先が尖り、面に格子状の粒が並ぶなら別の群
限界
紋は個体差が大きく、単独では決め手にならない
04 記録の有無 PROVENANCE
万象の候補
産地・親株・入手経路の記録が残っている
別を疑う所
名札しか手がかりが無い
限界
名札は書いた人の判断であって、検証済みの同定ではない
この表は「答え」ではなく「次に何を見るか」の表です。そう書く理由ははっきりしています。万象と玉扇は同じ種の 2 つの変種であり、しかも両者の分布が接する境界域には、自然にできた中間個体や雑種が存在すると記述されているからです。境界に連続的な個体がいる以上、「上から見て丸いから万象」は候補の提示であって、判定ではありません。
各写真のキャプションに「Commons では〜として掲載」「iNaturalist に〜として投稿された」と書いているのは、誰の判断による同定なのかを示すためです。前章の自生地の 1 枚以外は、すべて撮影者・投稿者による同定にもとづきます。
名札と出品票についても、同じ注意が要ります。この記事の後半には、植物園の栽培記録の名札が写った株と、品評会の出品票が写った株が登場します。どちらも情報としては価値がありますが、名札は栽培の記録、出品票は出品者の記入であって、検証された同定ではありません。手元の株の確度を上げたいなら、名札の文字よりも、その株がどこから来たのか(実生か、誰の株の子か、産地の記録があるか)を売り手に確認するほうがずっと効きます。
混同注意
「万象錦」として流通する斑入りの個体は、資料では var. maughani f. variegata hort. のように表記されます。末尾の hort. は園芸上の呼び名であることを示す記号で、学術的に記載された分類群ではありません。斑の入り方は個体の性質であり、分類学的な地位を持つものではない、という前提で扱ってください。
銘と品評会 — 同じ万象で価値が分かれる理由
同じ「万象」という名前で、価格が桁で違うことがあります。そしてその差を生んでいるのは、種でも変種でもありません。個体に付けられた「銘(めい)」という、分類とはまったく別の層です。上の写真のように、時間をかけて育てた大株が品評会で評価される文化があり、優れた個体には固有の名前が与えられ、その名前が付いた株の子孫が取り引きされていきます。学名は植物の種類を指し、銘は個体の系統を指す——この 2 つは重なりません。
LAYER 1 / 種
Haworthia truncata
植物としての種類を指す層。玉扇も万象もここは共通 … 決めるのは分類学。データベースで検証できる
LAYER 2 / 変種
var. maughanii
種の内側の地理的・形態的なまとまりを指す層 … 決めるのは分類学。ここまでが学名の世界
LAYER 3 / 銘
個体に付けられた名前
特定の 1 個体とその系統を指す層 … 決めるのは園芸の世界。価格の桁を分けているのはここ
この 3 層は、決める人も、検証のしかたも違います。上 2 層は分類学の領域で、記載した文献をたどれば誰でも確認できます。しかし 3 層目の銘は園芸の領域にあり、誰がいつどの個体に付けたかという履歴がすべてです。同じ var. maughanii でも、銘の付いた系統とそうでない株がまったく違う値段で動くのは、この層が独立して価値を持っているからです。
銘の正式な扱いについては、はっきりした基準があります。Haworthia 属(および Astroloba・Chortolirion)の栽培品種の国際登録機関(ICRA)は、日本ハオルシア協会です。国際園芸学会(ISHS)が公開している ICRA の一覧に、登録担当者(林雅彦氏・愛知県豊川市)と 2014 年の任命という情報とともに記載されています。つまり万象の銘は、日本の団体が国際的な登録機関として管理している領域です。ハオルチアの園芸文化において日本語圏が特別な位置にある、というのはこの事実にもとづく話です。
流通では福竜・ミレニアム・翡翠龍・紫翠といった銘の付いた出品が見られますが、協会に登録された銘かどうかまでは確かめられていません。銘の正式名は協会の登録名が正になります。
買う側にとって実用的なのは、銘は評価の履歴であって、美しさの保証ではないという理解だと思います。紋の好みが自分の中で決まっているなら、銘の有無にかかわらず自分がいいと思った株を選ぶほうが満足度は高いはずです。
花 — 株の姿からは想像しにくい白い小花
花は、その株がハオルチア属であることを確かめられる数少ない手がかりです。地面すれすれの株から細い花茎が長く伸び、その先に白い小花をまばらに付けます。(var. truncata の記述) SANBI の PlantZAfrica は、種としての開花を南半球の晩春(9〜10 月)、花茎の長さを約 150mm と記述しています。日本で栽培している場合は季節が半年ずれるため、この月をそのまま当てはめることはできません。
逆にいえば、花で変種までは絞り込めません。ハオルチア属の花はどの種でもよく似ていて、窓の形がまったく違う品種どうしでも花はほとんど区別がつきません。花を見て得られるのは「これはハオルチアだ」という一段上の確認であって、万象かどうかの判定ではありません。株の体力を消耗させたくない場合は、花茎を早めに切るというのが一般的な対応です。実生で殖やしたい場合は別で、そのときは花茎を残して交配することになります。花そのものの見方はハオルチアの花にまとめています。
育て方の要点 — 光・水・冬
LIGHT
明るい日陰が基本
直射は避け、レース越しの窓辺くらいの明るさで。自生地では体を地中に隠しているため、上からの強光をそのまま受ける想定ではない
WATER
乾いてからたっぷり
水はけを最優先にした用土で、乾湿のメリハリをつける。自生地は冬に雨・夏に乾燥のため、日本では梅雨から真夏の蒸れが最大のリスクになる
WINTER
凍結させない
属全体の一般指針は最低 3〜5℃ を下回らないこと。変種固有の耐寒限界は一次情報が確認できず要確認
光・水・用土の考え方はハオルチアの育て方、株がゆるんで葉が立ち上がってきたときの切り分けは徒長の原因と直し方にまとめています。万象で気をつけたいのは、徒長すると葉が縦に伸びて上面の丸い輪郭が崩れ、モザイクとしての見え方が損なわれること。症状がそのまま姿に出ます。
この植物で 1 つだけ意識したいのは、窓の面をどう扱うかです。窓は本来、地表と同じ高さで上を向いている器官でした。ですから窓の面に土や水滴が長く乗ったままにならないことが、見た目のうえでも植物のうえでも効いてきます。水を上からかけて窓に泥をはねさせるより、鉢の縁から静かに与えるほうがこの植物には向いています。
植え込みの深さは、万象の見え方を大きく左右します。上の写真は、窓の面が化粧砂とほぼ同じ高さになるよう深めに植えられた例です。自生の姿に近い見せ方で、上から見たときのモザイクがいちばんきれいに出ます。ただし窓の面が常時砂に触れることになるため、水はけと通気は普通の植え方以上に問われます。初めての株でいきなり深植えにするより、まずは株の調子を見ながら少しずつ下げていくほうが安全です。
万象は根が体の大きな割合を占めるため鉢の深さが効き、上面だけを鑑賞する植物なので光をどの角度から当てるかで表情が変わります。用土・鉢・LED・棚はハオルチアの育成環境ガイド(LED・用土・鉢・棚)に集約しています。
入手時の注意
買う前に確かめたい 3 つ
FIG.04Checklist
CHECK 1
名札より窓を見る
名札は書いた人の判断であって検証済みの同定ではない … 上から見た輪郭・紋の走り方・葉の締まりを自分の目で確かめる
CHECK 2
光の角度が違う写真を見る
紋は光の当て方で飛んだり浮いたりする … 1 枚の写真だけで判断すると、届いた株の印象が違うことがある
CHECK 3
実生株・国内栽培株を選ぶ
種としての H. truncata には愛好家による採集圧が公的に指摘されている … 出所を説明できる販売者から買う
当サイトは価格の代表値・平均値を掲載しない。集計条件で印象が大きく変わる数値であり、現時点では誠実に示せないと判断しているため
入手のときにいちばん効くのは、名札の文字より窓そのものを見ることです。万象の名前は三層に分かれていて、どの層の表記を使うかは売り手によって違います。Haworthia maughanii と書かれていても H. truncata var. maughanii と書かれていても、指している植物は同じです。名札から読み取れるのは「売り手がどの資料を見ているか」であって、株の質ではありません。なお、店頭や検索で見かける「万像」は「万象」の誤表記で、指している植物は同じです。紋の走り方、上から見た輪郭の丸さ、葉が徒長せず締まっているか——見て確かめられることのほうが確実です。和名・学名・流通名の対応は名前の対照表で確かめることができます。
流通の規模については、件数だけを示します。オークションの落札履歴を検索できるオークフリー(aucfree)で「万象 ハオルチア」を検索したところ、直近 30 日の落札は 240 件でした(2026-07-24 取得)。これは検索一致の総件数であり、表記揺れや別品種の混入を含む参考値です。示した件数は取得時点の値であり、価格や入手可能性を保証するものではなく、外れ値の補正も行っていません。当サイトはオークフリーなどの落札履歴から平均価格を算出して掲載することはしません。1 件の高額な落札で代表値が大きく動くためです。
それでも 1 つだけ書いておく価値があるのは、同じ検索語の中に、気軽に手が届く普及個体と、桁がいくつも違う銘品が同居しているという構造です。前章で見たとおり、この差を生んでいるのは種でも変種でもなく銘と個体です。「万象の相場はいくらか」という問い自体が、実は成立しにくい——万象を買うときに知っておくと役に立つのは、この点だと思います。
出所についても触れておきます。前章で見たとおり、SANBI は (var. truncata の記述) 種としての H. truncata を Vulnerable とし、その要因に愛好家による採集圧を挙げています。万象という変種そのものは評価されていませんが、種のレベルでこうした指摘がある以上、実生で殖やされた株や国内で栽培された株を選ぶことには、感情論ではない裏づけがあります。幸い万象は栽培下で広く殖やされている植物で、出所を説明できる販売者を選ぶことは十分に可能です。
まとめ
Summary
上面だけを地表に出す、名前が三層のハオルチア
万象は、葉先が水平に切れてできた丸い窓を真上から鑑賞する植物です。その窓は自生地では地表と同じ高さで光を取り込む器官であり、面に走る白い紋は個体ごとに違います。学名は 1932 年・1966 年・1997 年の三層に分かれ、いまの受理名は 1966 年の変種名です。
見どころは上面の紋株姿ではなく、真上から見た窓の面に走る白い模様
属は Haworthia のまま硬葉系が Haworthiopsis へ移った後も残留。「硬葉系」ではない
窓は生き延びるための器官体を埋めて葉先だけを地表に出し、そこから採光する
価格を分けるのは銘種でも変種でもなく、個体に付けられた名前の層
- 万象は Haworthia truncata var. maughanii。葉先が水平に切れて丸い窓をつくり、葉がらせん状に並ぶため上から見ると丸いモザイクになります
- 受理名は 1966 年の B.Fearn 版。流通でよく見る Haworthia maughanii は 1932 年の名前(基礎異名)で、1997 年の Halda 版は異名として扱われています
- 硬葉系が Haworthiopsis 属へ、大型硬質群が Tulista 属へ移った後も、万象は Haworthia 属に残っています。「万象は硬葉系」という説明は現在の分類とかみ合いません
- 自生地は南アフリカ西ケープ州 Little Karoo・Calitzdorp の南側の狭い範囲。GBIF の記録は全 27 件、iNaturalist の観察は 16 件と、野生の公開記録はきわめて少数です
- SANBI の Red List で変種 var. maughanii は Not Evaluated(変種は個別評価せず種を参照)。種としての H. truncata は Vulnerable とされており、評価は二重構造になっています
- 紋の呼び名(羽紋・雷紋など)は流通の語彙で、公式な定義は確認できていません。窓を見るときの軸として使えます
- 万象と玉扇は同じ種の 2 変種で、境界域に中間個体が知られています。写真 1 枚での断定は誰にもできません
- 買うときは名札より窓を見る。価格の桁を分けているのは種ではなく銘と個体であり、Haworthia の銘の国際登録機関は日本ハオルシア協会です
- ほかの品種と見くらべたいときは人気品種ランキングで他の品種を見るから、検索データで注目度の高い順にたどれます
FAQ
「万象」は「まんぞう」と「ばんしょう」のどちらが正しい読みですか?
園芸の流通では「まんぞう」が主流で、当サイトもカテゴリ表記を含めて「まんぞう」で統一しています。ただし「ばんしょう」と表記している販売サイトも実在し、読みは割れているのが現状です。どちらかが公式に定められているという情報は見つかりません。なお漢字だけで検索すると四字熟語の森羅万象(しんらばんしょう)に埋もれるため、「ハオルチア 万象」と複合語で検索するのが確実です。
万象は硬葉系ですか、軟葉系ですか?
「硬葉系」と説明されることがありますが、現在の分類とはかみ合いません。2013〜2014 年の再編で硬葉系は Haworthiopsis 属へ、大型で硬い一群は Tulista 属へ分けられましたが、万象と玉扇は Haworthia 属に残っています。実際 Haworthiopsis maughanii という組み合わせは存在しません。葉が肉厚で硬く見えることからの誤解だと思われます。
玉扇との違いを詳しく知りたいのですが
おおまかには、上から見て葉がらせん状に並び輪郭が円に近いのが万象、左右 2 列の扇状に並ぶのが玉扇です。ただし両者は同じ種の 2 変種で、自生地の境界域には中間的な個体も知られているため、この違いだけで言い切ることはできません。玉扇側の「型」や流通名の対応を含む詳しい見分けは、玉扇(ハオルチア・トランカータ)の記事にまとめています。
何℃まで耐えられますか?
最低でも 3〜5℃ を下回らせず、できれば 5℃ 以上 — これが実用の線です(ハオルチア属全体の一般的な指針)。ただし万象で本当に気をつけるのは冬より夏です。自生地は冬に雨が降り夏は乾く地域(var. truncata の記述)であり、日本の栽培では冬の寒さより夏の高温多湿のほうが問題になりやすいと考えられます。この変種に固有の耐寒限界を示す信頼できる一次情報は確認できていないため、上の数値は属の指針として扱い、要確認としています。
「万象錦」は別の品種ですか?
別の品種ではなく、斑が入った個体を指す園芸上の呼び名です。資料では var. maughani f. variegata hort. のように表記され、末尾の hort. は園芸上の名前であることを示します。学術的に記載された分類群ではありません。斑入りの個体は普及株とは別の市場で取り引きされますが、それは市場の評価であって分類学的な地位ではない、という前提で見てください。
同じ万象なのに値段が大きく違うのはなぜですか?
価格の差を生んでいるのは種でも変種でもなく、個体に付けられた「銘」と、その個体の紋・斑・大きさの評価です。優れた個体には固有の名前が与えられ、その系統が取り引きされていくという文化があります。Haworthia の栽培品種の国際登録機関(ICRA)は日本ハオルシア協会で、銘の正式名は同協会の登録名が正になります。ただし個別の銘が登録されたものかどうかまでは確かめられていません。
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出典
- IPNI(国際植物名索引)— H. truncata var. maughanii (Poelln.) B.Fearn(ID 60468368-2 / Natl. Cact. Succ. J. 21(1): 28, fig. 4. 1966)、(Poelln.) Halda(ID 1006914-1 / Acta Mus. Richnov., Sect. Nat. 4(2): 51. 1997)、および基礎異名の索引形 Haworthia maughani Poelln.(ID 536125-1 / Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 31: 85. 1932): ipni.org
- GBIF Backbone Taxonomy — 受理状況(usageKey 8309276 / ACCEPTED / VARIETY / Asphodelaceae)、基礎異名 Haworthia maughanii Poelln., Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 31: 85 (1932)、オカレンス 27 件の国別内訳と記録種別(basisOfRecord)の内訳: gbif.org
- SANBI Red List of South African Plants 2024.1 — Haworthia truncata Schönland var. maughanii (Poelln.) B.Fearn: Not Evaluated(亜種・変種は個別評価せず Haworthia truncata を参照): redlist.sanbi.org
- SANBI PlantZAfrica — Haworthia truncata var. truncata(本記事で「var. truncata の記述」と注記した箇所の出典): Vulnerable、小カルー(Oudtshoorn・De Rust・Calitzdorp)の冬雨地域、園芸帯 3(軽い霜)、葉先だけを地表に出して平らに生える生態、晩春(9〜10 月)に約 150mm の花茎: pza.sanbi.org
- 英語版 Wikipedia — Haworthia truncata: var. maughanii は Calitzdorp 近くの狭い範囲に自生し、葉はらせん状ロゼットに並ぶ(基準変種の 2 列配列と対比)。両変種の境界に自然の中間個体・雑種: en.wikipedia.org
- ISHS 国際栽培品種登録機関(ICRA)リスト — Haworthia / Astroloba / Chortolirion の ICRA = Haworthia Society of Japan(日本ハオルシア協会)、登録担当 林雅彦、愛知県豊川市、2014 年任命: ishs.org
- iNaturalist — 観察の総数と品質区分(taxon 599646 の全 16 件。うち research grade かつ野外の記録は obs 249673047 / 56283963 / 56283964 の 3 件で、後 2 者は CC BY-NC のため当サイトでは使用不可)。本記事で使用した 2 観察: obs 249673047(research grade・野生個体・南アフリカ西ケープ州 Eden)/ obs 113703942(栽培株・同定は投稿者のみ)
- オークフリー(aucfree)— 「万象 ハオルチア」直近 30 日の落札件数 240 件(2026-07-24 取得。検索一致の総件数で表記揺れ・別品種の混入を含む参考値。平均価格は算出・掲載しない): aucfree.com
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本記事の写真はすべて商用利用可能な CC ライセンス画像です(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA のみ採用・ND / NC は不採用)。上面観の対比パネルの 2 枚は写真の下に帰属を置いていないため、扉の写真とあわせて帰属を以下にまとめています。継承ライセンス(CC BY-SA)の写真が 8 点含まれます。
扉の写真: Photo: Abu Shawka / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
上面観の対比(左・万象): Photo: Consultaplantas / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
上面観の対比(右・玉扇): Photo: Salicyna / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
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