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硬葉系15 章約34分で読めます

レインワルディの育て方と見分け方|白い疣と重なる葉を観察

南アフリカの自生地で撮影されたレインワルディ(Haworthiopsis reinwardtii)の単株。円錐形に立ち上がる葉の外側に、白い疣が葉の長さ方向の列をつくって並ぶ
南アフリカの自生地の株。Photo: Justin Ponder / CC BY 4.0, via iNaturalist
SPECIMEN — HAWORTHIOPSIS REINWARDTII
レインワルディHaworthiopsis reinwardtii(旧 Haworthia reinwardtii)
魅力茎を包む葉と、細かな白い疣育て方を見る →

茎を包む葉に、白い疣がびっしりと並ぶ。レインワルディは、小さな塔が集まり、やがて横へ伸びる姿まで眺めたい硬葉系です。

真上から先端の渦を見て、横から一枚ずつの重なりを追う。コアルクタタとの違いも、葉幅と疣を合わせると探しやすくなります。

育て方から、鷹の爪や九輪塔の名札の来歴へ進みましょう。

レインワルディの見どころ — 茎に重なる葉と、白い疣の列

観察
群れの中で、先端と側面の葉を見比べる
全体の番号 → 同じ場所の拡大
レインワルディとして記録された群生。右側の暗い茎の先端と、手前を通る別の明るい茎の側面を示す。
  1. 横へ伸びる茎の先端1番の拡大で見る。
  2. 手前の明るい茎の側面2番の拡大で見る。
右側の暗い茎の先端。細くなる葉が中心を囲み、葉面には白い粒が見える。 元写真の1番を拡大。
1 横へ伸びる茎の先端右側の暗い茎の先端。細くなる葉が中心を囲み、葉面には白い粒が見える。
1とは別の、左下を通る明るい茎。幅のある葉が重なり、白い粒が葉の面に並ぶ。 元写真の2番を拡大。
2 手前の明るい茎の側面1とは別の、左下を通る明るい茎。幅のある葉が重なり、白い粒が葉の面に並ぶ。
先端の細い葉と、側面で重なる幅のある葉を見比べる。
1と2は同じ写真に写る別の茎です。同じ茎の成長変化を示す比較ではありません。 下段は同じ写真の番号部分を拡大表示。
Photo: Krzysztof Golik / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(部分拡大)

群れの右側には、細くなる葉が集まる暗い茎の先端。手前の明るい茎には、幅のある葉と白い粒が並びます。先端と側面を見比べると、群生の中にも違う表情を見つけられるのがレインワルディです。

茎の向きと葉の間隔は別に見ます。かんたん派は先端と側面を撮影。こだわり派は同じ株の新葉を同じ角度で記録すると、置き場を変えた前後の姿を比べやすくなります。

見どころと育て方
  • 茎と葉、白い疣を別々に追う
  • 伸びて横たわるだけで徒長と決めない
  • 冬の断水ではなく、生育状態に合わせて水を調整

育て方 — 伸びる茎と、生育に合わせた水やり

レインワルディを育てる
かんたん派
すること明るい場所と排水を整え、生育に合わせて水を与える
楽しみ方茎が伸び、群れが育つ姿を楽しめます。
こだわり派
すること茎の長さと新葉の間隔を分けて記録し、生育中とそれ以外で水を調整する。鉢の水分の見方へ。
楽しみ方自然な茎の伸びと、葉が間延びする変化を分けて見られます。

明るさと強い日差し

RHSはガラス下で十分な光と低い湿度を保つよう説明しています。SANBIの属解説は半日陰でよく育つと記すため、置き場所を急に変えず、新しい葉の間隔を見ながら調整します。

生育中とそれ以外で水を変える

RHSは生育中に十分な水を与え、それ以外はわずかな湿りを保つとしています。一律の冬季断水に置き換えず、気温と鉢の乾き、生育の状態を見ます。

季節の管理へ。

H2の数値を読む

RHSのH2(1〜5℃)は英国の園芸上の耐寒性区分です。個々の鉢の限界温度として使わず、凍結を避けます。

鉢・用土・ライトの選び方も参照してください。

近縁種との見分け — 「次に見る所」で進める

観察
柱を比べるなら、葉の向きと一枚の形を見る
同じ観察項目で見比べる
レインワルディの掲載株
先端を囲む葉は少しずつ向きを変え、横向きの茎を包む。葉面には白い粒が散る。
先端を囲む葉は少しずつ向きを変え、横向きの茎を包む。葉面には白い粒が散る。
詳しい観察点へ →
Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ビスコーサの掲載株
三角の葉先が三方向へ開く。横からは同じ方向を向く葉の縁が列に見える。
三角の葉先が三方向へ開く。横からは同じ方向を向く葉の縁が列に見える。
詳しい観察点へ →
Photo: Amada44 / CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
高さが似ていても、葉の配列と形は見比べられる。
各掲載名による実写真。共通縮尺や同じ管理条件での比較ではありません。
reinwardtii を中心に置いた比較 — 断定でなく「次に見る所」の表
レインワルディ Hp. reinwardtii
疣
コアルクタタに比べて大きく平たく明るい白
葉
近縁種より薄く狭い
次に見る所
葉の幅と、疣の大きさ・平たさ・密度を比較
コアルクタタ Hp. coarctata
疣
レインワルディに比べて小さく滑らかで丸い
葉
reinwardtii より厚く広いとされる
次に見る所
名札の学名と親株・増殖記録を照合する
グラウカ Hp. glauca
疣
写真の株では表面がほぼ平滑
色
名前のとおり青緑を帯びる
次に見る所
var. herrei はかつて本種の変種だった名前
アテヌアータ Hp. attenuata
疣
葉を横切る向きに並び白い横縞をつくる
姿
茎はあまり伸びずロゼットにまとまる
次に見る所
十二の巻との見分けは別記事へ。アテヌアータの頁へ

葉の幅と、疣の大きさ・平たさ・密度を並べて見る。コアルクタタとの比較はSANBIが挙げるこの形質を入口にします。

似た株では名札の学名と、親株・増殖・採集記録も合わせて確かめましょう。

SANBIがよく似た相手として挙げるのがコアルクタタです。葉幅と疣の形を比較します。

2026年7月24日のiNaturalist照会では、野外かつresearch gradeの観察がreinwardtii17件、coarctata110件でした。これは掲載記録の内訳で、検索で出会う頻度や流通の混同率を測ったものではありません。

COMPARE 01コアルクタタ
ライデン植物園で直立する硬葉系ハオルチアの柱状の株。赤みを帯びた葉に白い疣が並ぶ
Hp. coarctata として記録
柱状に直立赤く色づく和名の当て方は資料で割れる
COMPARE 02グラウカ
グラウカとして記録された鉢植えの株を真上から写した写真。青緑色の細い葉には白い疣がなく表面は平滑
Hp. glauca として記録
表面がほぼ平滑青緑を帯びるvar. herrei の移り先
COMPARE 03アテヌアータ
アテヌアータとして記録された鉢植えの株。細長い葉に白い結節が葉を横切る向きに並ぶ
Hp. attenuata として記録
疣が横向きに並ぶロゼットにまとまる栽培株の記録

写真の帰属 … COMPARE 01: Photo: Rudolphous / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(ライデン植物園)/ COMPARE 02: Photo: Abu Shawka / CC0, via Wikimedia Commons / COMPARE 03: Photo: Jeremy Gilmore / CC BY 4.0, via iNaturalist(観察 43089910)。ライセンス条文へのリンク付きの帰属は記事末の「画像クレジット」にまとめています

3 枚を並べると、疣の見え方の違いが分かります。左のコアルクタタは柱状に直立し、疣が葉を横切る向きに見えます。

中央のグラウカには疣がほとんど無く、表面は平滑です。右のアテヌアータは疣が明瞭な横並びで、茎は伸びずロゼットにまとまっています。

ここでひとつ注意があります。左と中央の 2 枚は栽培下の株です。

右のアテヌアータはiNaturalistの栽培株としての記録で、同定は投稿者によります。写真の出典と掲載同定を合わせて見ます。

グラウカが表に入っているのには理由があります。かつて本種の変種とされた var. herrei が、現在は Haworthiopsis glauca var. herrei として glauca の側に置かれているからです(分類群と異名の表)。

かつての変種名を調べると、現在は別の種に置かれる例も見つかります。その名前の対応と、販売株の由来は分けて照合しましょう。

なお十二の巻(Hp. fasciata)とアテヌアータの見分けは、それ自体で 1 本の記事になるテーマです。葉の内側の質感を軸にした整理を十二の巻とそっくりなアテヌアータの違いで扱っているので、そちらへどうぞ。

また、疣が列をつくる点でよく比較されるビスコーサは、葉が三列に並ぶ柱をつくるため、螺旋状に葉が回って列に数えにくいレインワルディとは輪郭からして違います。系統全体の地図はハオルチアの品種と系統の全体像にあります。

入手のときに見る所 — 和名より、疣

手がかり
店頭で見える
記述と照合できる
見分けの手がかり
疣の大きさ・形・明るさ
◎ ◎ ○
葉の薄さ・幅
○ ◎ △
変種名・産地の記録
△ ◎ ○
学名の表記(旧属名も可)
◎ ○ △
和名だけの名札
◎ — —

読み方 … ◎ = よく効く / ○ = 効くが単独では不足 / △ = 資料の対象範囲 / — = 照合できない。この図鑑の整理であり、絶対的な基準ではありません

購入時は、葉幅と疣の見え方を写真で確かめ、名札の学名と親株・増殖の記録を照合します。模様を線か点かに二分するより、一枚の葉の形を合わせて見ます。

斜めから光を当てて陰影を作ると分かりやすくなります。ただし株ごとの違いも栽培条件による見え方の差もあるので、1 つの手がかりで確定させないのが安全です。

鷹の爪や九輪塔は複数の学名に結び付いて使われる流通名です。和名の札も入手時の記録として残し、学名や由来を販売者に確認します。

葉と疣の写真、名札、親株・増殖の記録をひと組で保存すると、後から調べる手がかりになります。

関連資料:名前の対照表

変種名や産地の記録がついている株は、情報の確かさが一段上がります。ただし、前の章で見たとおり「星の林」(var. archibaldiae)や「九輪塔」(var. chalwinii)は現在の分類では異名の側にある名前です。

銘として記録されていること自体には意味がありますが、学名として別物であることの証明にはなりません。

流通については、専門店の品揃えに reinwardtii 系が実在することを確認しています。isla del pescado は「九輪塔」を Haworthia reinwardtii var. chalwinii として扱い、ELBAZ FARM の硬葉系 15 種の紹介では 15 枠のうち 2 枠(星の林 = var. archibaldiae / カフィルドリフテンシス = f. kaffirdriftensis)が reinwardtii 系です(いずれも 2026 年 7 月 24 日に確認)。

取扱例では変種名や流通名が商品名に使われていました。同じ検索でいつも見つかるという意味ではなく、購入時はその販売株の表記と状態を確認します。

園芸銘のついた株については、名前の出どころを確かめてください。園芸品種名の正式な登録先は日本ハオルシア協会(ICRA)で、硬葉系の Haworthiopsis もその対象範囲に含まれます。

草姿 — 「塔」は、いつも塔とは限らない

植物園で岩の縁を越えて垂れ下がる、レインワルディ(Haworthiopsis reinwardtii)の長く伸びた茎の群。葉が密に重なって縄のように見え、茎の先だけがロゼット状に開く
米ロングウッドガーデンズで Haworthiopsis reinwardtii として記録された株。長く伸びた茎が岩の縁を越えて垂れ下がり、葉が縄のように重なる。Photo: David J. Stang / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

本種は「塔状に立ち上がる」と紹介されることが多いのですが、実際の姿はもっと幅があります。上の写真では、長い茎が岩の縁を越えて垂れ下がっています。

写真に写るのは、茎が長く伸びて垂れた姿です。この株の光や水の履歴までは分からないため、形だけで健康状態を決めません。

茎が長くなり横たわる姿と、葉と葉の間隔が広がる変化は別に見ます。葉間が広がる場合は新しい葉と光の条件を確認し、正常な伸長や徒長と一括して決めません。

本種は茎を伸ばして葉を重ねる植物です。伸びた長さに加えて、新葉の間隔・幅・色を記録し、置き場所を変えた時期と照らします。

見分け方と対処はハオルチアの徒長の原因と直し方にまとめてあるので、判断に迷ったらそちらを参照してください。

FIELD 01自生地・真上から
礫混じりの乾いた地面に半ば埋もれて育つレインワルディの株の集まりを真上から見た写真。白い疣が葉の長さ方向の列をつくる
礫地に半ば埋もれた株
柱状ではない疣の縦列が明瞭研究グレード
FIELD 02自生地・土の斜面
南アフリカの土の斜面に育つレインワルディ。手前の株は短くまとまり、奥の株は茎が長く伸びて地面に横たわっている
短い株と横たわる茎が同所に
同じ場所で姿が違う株高の幅の実例同定が割れた観察
FIELD 03自生地・大きさの目安
南アフリカの斜面に育つレインワルディの横に、大きさの管理条件として手をかざした写真。伸びた茎は手のひらほどの長さ
手を並べたスケール
茎は手のひらほど株自体は小さい種レベルの同定

写真の帰属 … FIELD 01: Photo: Henry de Lange / CC BY 4.0, via iNaturalist(観察 259518264)/ FIELD 02: Photo: Jane le Roux / CC BY 4.0, via iNaturalist(観察 243632694)/ FIELD 03: Photo: Justin Ponder / CC BY 4.0, via iNaturalist(観察 224257314)。ライセンス条文へのリンク付きの帰属は記事末の「画像クレジット」にまとめています

出典示している大きさ出典の性格
SANBI PlantZAfrica50〜150mm(最大 200mm)自生地の記載(公的機関)
英語版 Wikipedia茎が 20cm まで二次資料
RHS 品種頁最終樹高 10cm まで / 成熟まで 2〜5 年栽培前提(英国)
PUKUBOOK「5〜6cm の太い茎」個人運営・自己免責あり
株の寸法は測定対象・条件が揃っていないため、出典ごとの値として読む。同じ尺度の範囲や比率へまとめない(いずれも 2026-07-24 に各出典を取得)。
記載と照合の詳細

次の 3 枚は、いずれも南アフリカの自生地で撮影されたものです。同じ種として記録されていても、姿はまるで揃いません。

1 枚目は、真上から見ると株が礫地にほとんど埋もれています。柱として立ち上がってはおらず、地面すれすれに葉のロゼットが並んでいるだけです。

2 枚目では、短くまとまった株と、茎が長く伸びて横たわった株が同じ斜面に混在しています。3 枚目は撮影者が手をかざしたもので、伸びた茎の長さは手のひらほど。

店頭で見かける鉢よりはるかに小さいことが分かります。

ひとつ正直に書いておくと、2 枚目の観察は、投稿者本人と複数の同定者で意見が分かれています。投稿者は現在も Haworthiopsis coarctata と同定していますが、集団としての同定は Haworthiopsis reinwardtii var. reinwardtii に落ち着いています(2026-07-24 に iNaturalist の API で確認)。

この記録には異なる同定意見が残っています。写真の掲載同定と変更履歴を区別して読みます。

1 枚目の観察でも、投稿者は最初 coarctata として登録し、のちに reinwardtii へ変更しています。この 2 種の取り違えは、日本の店頭に限った話ではありません。

表の数値は、出典が測定対象や条件をどう示すかと合わせて読みます。5cmと20cmを同じ条件で比べた値ではありません。

鉢や置き場所を考えるときには、手元の株の高さと広がりを測ります。資料の値は、茎の長さか株全体の大きさかを確認して参照します。

白い疣と葉幅 — コアルクタタと比べる

葉幅と疣を比べる — SANBIの記載
レインワルディ
葉コアルクタタに比べて薄く、幅が狭い
疣比較すると大きく平たく、明るい白色
株全体葉の密な重なりと、茎の向きを見る
コアルクタタ
葉並べたときの幅と厚みを比較する
疣比較すると小さく、滑らかで丸い
次の確認名札と親株・増殖の記録を照合する

出典:SANBI:レインワルディ、SANBI:属の記載。縦線・横線・点という一律の模式にはまとめていません。

葉の輪郭から疣へ、見る場所を移します。SANBIはコアルクタタと比べた葉幅と疣の形を説明しており、模様が縦に見えるかだけを決め手にはしていません。

SANBI の PlantZAfrica は、本種の結節(疣)を近縁種と比べて「より大きく、より平たく、明るい白」と記し、葉についても「より薄く、より狭い」としています。英語版 Wikipedia は逆側から書いていて、coarctata の疣は「より小さく、より滑らかで、より丸い」としています。

日本の園芸資料にはストライプやドットという見た目の表現もあります。SANBIの形態比較と同じ現象を述べたものと決めず、販売株の一枚の葉を近くで見ます。

温室で栽培されたレインワルディ(Haworthiopsis reinwardtii)の葉面の接写。地面に沿って横たわる茎に、白い細かな疣を散らした葉が密に重なり、赤みを帯びている
ヴロツワフ大学植物園で Haworthiopsis reinwardtii var. reinwardtii として記録された栽培株の接写。赤く色づいて写り、疣は細かい。茎は直立せず地面に沿って横たわっている。Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
記載と照合の詳細

線に見えるか点に見えるかは、写真の角度や葉の重なりでも印象が変わります。比較には疣そのものの大きさと平たさを合わせます。

葉の厚みと幅、疣の形、茎の姿をひと組で見ると、単純な模様の記号より株の特徴をつかみやすくなります。

掲載写真では赤みを帯びた葉と細かな疣が見えます。写真の色だけから日射の強さや、疣の見え方が変わった原因までは分かりません。

写真ごとに角度と株が違うため、同じ葉を並べた観察とは分けて読みます。

なお疣の見え方が近い種として Haworthiopsis fasciata(十二の巻)や Haworthiopsis attenuata がありますが、この 2 種の見分けはそれ自体が別のテーマです。詳しくは十二の巻とそっくりなアテヌアータの違いで扱っています。

基本情報 — 学名・自生地・耐寒性

レインワルディの基本データQuick Spec
葉茎を包んで密に重なる
疣明るい粒が葉の面に並ぶ
比較コアルクタタより細い葉と目立つ疣
光明るさと強日射保護を両立
雨の季節資料なし(2026-10-17 時点) → 雨の季節の表
水生育中は十分、それ以外は微湿
冬RHS区分H2・凍結を避ける
学名データ・出典の範囲

学名の記録、植物の寸法、耐寒性区分は、それぞれ資料が示す対象と条件を添えて読みます。測定条件の異なる値を一つの範囲にまとめないことが大切です。

学名。現在の受容名は Haworthiopsis reinwardtii (Salm-Dyck) G.D.Rowley で、2013 年の Alsterworthia International 特別号 10 号 5 頁が初出です。

もとになった名前(基礎異名)は 1821 年の Aloe reinwardtii Salm-Dyck。園芸の場で今も広く使われる Haworthia reinwardtii は、この種の旧学名にあたります。

どちらの表記も同じ植物を指します。種小名はオランダの植物学者カスパル・ラインヴァルトに因むもので、カタカナ表記が「レインワルディ」「レインワルディー」と揺れるのはここが原因です。

自生地。南アフリカ国立生物多様性研究所(SANBI)の PlantZAfrica は、分布を東ケープ州のペディー・イーストロンドン・ポートアルフレッドの間とし、生育地を「乾いた岩山と崖」、露出した斜面または岩陰、草本や丈の高い低木の下と記述しています。

掲載した野外写真では、乾いた岩まじりの斜面に群れる株を見られます。

RHSはH2(1〜5℃)という英国の園芸上の区分を示しています。百科事典経由の温度や園芸サイトの値とは定義と条件が揃っていないため、平均や共通の限界温度は作りません。

鉢では凍結を避け、夜間の冷えを確認します。水やりは生育中とそれ以外を分け、RHSの「生育期外はわずかな湿りを保つ」という条件も読みます。

分類上の位置づけと関連資料
「レインワルディ」という言葉が乗っている 2つある層 FIG.01Two layers
LAYER 1 — 学名の層
Haworthiopsis reinwardtii
1821 年に記載された実在の種。南アフリカ東ケープ州に自生し、分布・保全評価・下位分類が公的データベースに記録されている … この記事の軸はこちら
LAYER 2 — 和名・流通名の層
「鷹の爪」「九輪塔」「星の林」ほか
店頭や図鑑サイトで使われる呼び名。同じ和名が別の学名に当てられている例が実在し、資料ごとに当て方が違う … 「鷹の爪九輪塔はどこを指すのか」節で並べて扱う

「レインワルディ」は学名由来のカタカナ表記なので、指す先が比較的はっきりしています。迷いが生じるのは、同じ植物に当てられる和名のほうです。

「鷹の爪」「九輪塔」といった名前は、資料によって別々の学名に結びつけられています。

そこでこの記事は、学名の層を軸に置きます。まず Haworthiopsis reinwardtii として記録されている植物の姿・分布・分類を整理し、そのうえで和名の当てられ方を「鷹の爪九輪塔はどこを指すのか」節にまとめて扱います。

順序を逆にすると、和名の混乱がそのまま種の説明に流れ込んでしまうからです。

系統ごとの位置づけから確認したい場合は、ハオルチアの品種と系統の全体像が入口になります。本種は硬葉系(属は Haworthiopsis)の代表として、そちらでも 1 枠を占めています。

栽培下でよく見るのは、この 1 枚のような姿です。葉は硬く厚く、茎に沿って何段にも重なります。

株元からは子株が出て、放っておけば鉢いっぱいに広がっていきます。ハオルチアといえば半透明の「窓」を思い浮かべる方も多いと思いますが、本種にその窓はありません。

見どころは葉の表面に散った白い疣のほうです。

自生地 — 東ケープのどこに生えるか

分布の範囲 — 東ケープの 3つある町に囲まれた一帯 FIG.03Range
北西の角 ペディー(Peddie) SANBI が挙げる 3 地点のひとつ … 内陸側の目印
海沿いの 2 点 イーストロンドン / ポートアルフレッド この 3 点に囲まれた範囲に分布 … 東ケープ州のインド洋側
生育環境 … 乾いた岩山と崖 / 露出した斜面または岩陰 / 草本や丈の高い低木の下 概念図

分布は、東ケープ州のごく限られた一帯に収まっています。SANBI の PlantZAfrica が挙げるのは、ペディー・イーストロンドン・ポートアルフレッドという 3つある町に囲まれた範囲です。

いずれも南アフリカのインド洋側、東ケープ州の海寄りにあります。

生育地は「乾いた岩山と崖」。露出した斜面か岩陰に生え、草本や丈の高い低木の下に入り込んでいると記述されています。

SANBIの生育地の説明と合わせると、写真の岩や周囲の植生も観察の手がかりになります。ただし写真だけでは、一日を通した日射の長さや強さは分かりません。

記載と照合の詳細

気温についても、PlantZAfrica はこの地域の値として冬 7〜20℃、夏の最高 26℃を挙げています。ただしこれは分布域の地域気候であって、株が耐えられる下限ではありません。

SANBIの栽培欄は無霜で雨の少ない乾燥地への適性を述べています。自生地の全地点が無霜という記録へ広げず、鉢では凍結を避けます。

花は春に咲きます。細長い花序に小さな白〜淡桃の筒状花をつけ、スズメバチ類とミツバチが送粉すると記述されています。

バッタが花を食べることも観察されています。姿からは想像しにくいほど地味な花ですが、これは Haworthiopsis 属に共通する特徴です。

保全と利用 — 普通種でも、脅威は採取

評価
低懸念 Least Concern (LC)
評価機関
南アフリカ国立生物多様性研究所(SANBI)レッドリスト
分布の広さ
比較的狭いが、その中では普通に見られる
脅威 1
観賞用多肉植物の取引のための採取名指しされている
脅威 2
薬用植物の取引のための採取
伝統的な利用
伝統的治療師が Haworthiopsis 類を「intelezi」の調合に用いる
信じられている効能
邪気を払う / 戦士を鼓舞する / 縁を結ぶ
園芸での利用
観葉植物・ミニチュアガーデン
出典
SANBI PlantZAfrica(著者 Bathabile Ndlovu・2020 年 9 月)

評価は「低懸念(Least Concern)」です。分布は比較的狭いものの、その範囲内では普通に見られる植物だとされています。

写真に写る株数は、その撮影範囲の観察です。SANBIのLC評価の根拠を、一枚の群生写真だけで説明することはできません。

それでも、脅威として名指しされているものがあります。PlantZAfrica が挙げるのは観賞用多肉植物の取引と、薬用植物の取引のための採取です。

評価そのものは深刻でなくても、野生株を掘り取る圧力が実在すると公的機関が書いている、という事実は押さえておく価値があります。

記載と照合の詳細

薬用というのは、日本の感覚とは少し違う使われ方です。同資料によれば、伝統的治療師が Haworthiopsis 類を「intelezi」と呼ばれる調合に用い、邪気を払う・戦士を鼓舞する・縁を結ぶといった働きが信じられているとされます。

観賞用の需要とはまったく別の経路で、野生株に手が伸びているということです。

店頭の株についても、栽培で増やされた由来を確認して選びましょう。野外集団の評価と、販売株の値段や在庫は別の情報です。

受理されている 6 分類群と、異名になった名前

本種の下位分類が乗っている 3つある層
受理された変種 2 つ
var. reinwardtii
基本変種。種に含まれる下位分類群
var. brevicula
2013 年に Rowley が組み替え
観察数
iNaturalist でどちらも 6 件のみ
受理された品種 4 つ
f. reinwardtii
基準の品種
f. chalumnensis
2016 年 Phytotaxa 265 で組み替え
f. kaffirdriftensis
同上。日本では流通名として見かける
f. olivacea
同上
異名になった名前 6 つ
扱い
現在は独立した分類群ではない
日本の流通銘
星の林・九輪塔がここに含まれる
次に見る所
どの種の異名に落ちているか(下の表)

現在みとめられている下位分類は、2 変種と 4 品種(forma)の計 6 つです。いずれも 2026 年 7 月 24 日に GBIF の分類バックボーンを API で参照して確かめました。

うち 3つある品種は 2016 年の Phytotaxa 265 巻で Haworthiopsis 属へ組み替えられたもので、属の整理がまだ 10 年前の出来事であることが分かります。

そして、日本で売られている名前ほど、異名の側にあります。下の表がそれです。

異名になった名前初出現在の受容名(GBIF 実測)日本での流通銘
var. archibaldiae Poelln.1937Hp. reinwardtii var. reinwardtii星の林
var. valida G.G.Sm.1943Hp. reinwardtii var. reinwardtii—
var. zebrina G.G.Sm.1944Hp. reinwardtii var. reinwardtii—
var. chalwinii (Marloth & A.Berger) Resende1943Hp. coarctata var. coarctata九輪塔
var. tenuis (G.G.Sm.) Breuer—Hp. coarctata var. tenuis—
var. herrei (Poelln.) Halda1997Hp. glauca var. herrei—
GBIF の分類バックボーン(Kew の POWO に準拠)を API で参照した実測結果(2026-07-24)。上 3 つは本種の基準変種へ吸収され、下 3 つは別の種(coarctata / glauca)の側へ移っています。分類の見解は将来また動く可能性があります。
記載と照合の詳細

この表がこの記事のいちばん重要な部分です。「星の林」として売られる株のもとの名前(var. archibaldiae)は、現在は本種の基準変種に吸収されています。

つまり、学名の側では独立した分類群として扱われていないということです。銘としての価値が消えるわけではありませんが、「学名がついているから別物だ」という読み方はできません。

もっと大きく動いたのが下の 3 行です。var. chalwinii と var. tenuis は Haworthiopsis coarctata の側へ、var. herrei は Haworthiopsis glauca の側へ移りました。

かつて本種の変種とされていた名前が、いまは別の種の一部として扱われているわけです。次の章で見る和名の混乱は、この動きと無関係ではありません。

ここで、ハオルチアの種数見解の話が効いてきます。林の 546 種という立場と Bayer の 60 種という立場では、これらの名前の扱いが当然変わります。

細分派の文献ではいまも独立した分類群として書かれている名前が、統合派のバックボーンでは異名になっている。手元のラベルに書かれた名前が、どちらの立場の文献に由来するのかまでは、ラベルからは読み取れません。

「鷹の爪」「九輪塔」はどこを指すのか

同じ和名が、資料ごとに違う学名へ当てられている FIG.04Who says what
資料 A — PUKUBOOK(図鑑サイト)
鷹の爪 = reinwardtii / 九輪塔 = 2 か所
本種の頁に和名「鷹の爪」・別名「レインワルディー」。ところが同じサイト内で「九輪塔」の頁が 2 つあり、一方は reinwardtii var. chalwinii、もう一方は coarctata … coarctata 側の別名には「鷲の爪」も並ぶ
資料 B — ELBAZ FARM(硬葉系 15 種の紹介)
九輪塔 = coarctata
15 枠のうち 2 枠が reinwardtii 系(星の林 = var. archibaldiae / カフィルドリフテンシス = f. kaffirdriftensis)。「鷹の爪」の項目は無い
資料 C — isla del pescado(専門店)
九輪塔 = reinwardtii var. chalwinii
商品頁の学名は Haworthia reinwardtii var. chalwinii、和名は九輪塔 … 資料 B とは学名が食い違う
資料 D — 栽培家ブログの考証
出所は 50 年以上前の書籍で、写真が無かった
『趣味の多肉植物』(瀬川弥太郎監修)が鷹の爪を reinwardtii か coarctata に当てており、写真が載っていなかったため業者ごとに解釈が分かれたと考証 … 筆者自身も結論は保留

FIG.04 … いずれも 2026-07-24 に各資料を実取得。この図鑑はどれが正しいかを裁定しません。

PUKUBOOK 自身も「正しさよりも楽しさが基本方針」と免責しています

「鷹の爪」「九輪塔」がどの学名を指すかは、資料ごとに答えが違います。上の図はその実例を並べたものです。

どれかが間違っているというより、そもそも和名の側に確定した定義が無い状態だと考えるほうが実態に近いはずです。

もっとも分かりやすいのは、同一サイト内で「九輪塔」の頁が 2 つある例です。PUKUBOOK には Haworthia reinwardtii var. chalwinii の頁と Haworthia coarctata の頁があり、どちらの和名も「九輪塔」になっています。

しかも coarctata の頁には別名として「鷲の爪」が挙がっており、「鷹」と「鷲」まで隣り合っています。

温室の樹の根元に密生する硬葉系ハオルチアの群。白い疣がつながって横向きの帯のように見える株が並ぶ
シカゴのガーフィールドパーク植物園で撮影された株。Wikimedia Commons 側の説明では var. ‘Zebrina’ / “Zebra wart plant” と記されていますが、zebrina は現在 var. reinwardtii の異名として扱われる名前です(ファイルの分類カテゴリは Haworthiopsis reinwardtii)。呼び名が資料ごとに残り続ける一例として掲載しています。Photo: IceUnshattered / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
記載と照合の詳細

混乱の出どころについては、栽培家による考証があります。ブログ「永たに遠」は、50 年以上前に出版された『趣味の多肉植物』(瀬川弥太郎監修)が鷹の爪を reinwardtii か coarctata のどちらかに当てており、しかもその項目には写真が載っておらず字面だけだったため、業者がそれぞれ独自に解釈して販売した結果、当て方が分かれたままになった、と述べています。

筆者自身も、鷹の爪は葉先の細く鋭い reinwardtii 系であるはずだとしつつ、coarctata 系が鷹の爪として流通している矛盾は解けていない、と結論を保留しています。

ここで、前の章の表がもう一度効いてきます。「九輪塔 = reinwardtii var. chalwinii」という当て方と「九輪塔 = coarctata」という当て方は、一見すると矛盾しています。

ところがvar. chalwinii という名前そのものが、現在は Haworthiopsis coarctata var. coarctata の異名として扱われています(GBIF 実測)。名前の現在地をたどると、2つある当て方は同じ場所へ合流するのです。

ただし、これで「九輪塔はコアルクタタである」と結論することはできません。学名の現在地と、店頭の株が実際に何であるかは、別の層の話だからです。

学名の異名関係を調べたら、販売株の名札と親株・増殖記録へ戻ります。資料の名前の対応だけで、目の前の株の同定まで済むわけではありません。

この 1 枚は、和名だけの問題ではないことを示しています。写真の説明に残っている ‘Zebrina’ は、学名の側ではすでに異名になった名前です。

いったん付いた呼び名は、分類が動いたあとも資料の中に残り続けます。日本語の和名で起きていることは、英語圏の栽培品名でも同じように起きている、というだけの話なのとも読めます。

名前の来歴 — 1821 年から 4つある属を渡ってきた

NAME HISTORY / 1821 → 2013
名前が移ってきた道すじ
1821 — 記載SALM-DYCK
Aloe reinwardtii Salm-DyckObserv. Bot. Horto Dyck.: 37 … 出発点はアロエ属だった
1821 — 同じ年に移動HAWORTH
Haworthia reinwardtii (Salm-Dyck) Haw.Saxifrag. Enum. 2: 53 … 園芸で今も広く使われる旧学名
1891 — 別属への提案KUNTZE
Catevala reinwardtii (Salm-Dyck) KuntzeRevis. Gen. Pl. 2: 707 … 定着せず異名として残る
2013 — 3 属への分割ROWLEY
Haworthiopsis reinwardtii (Salm-Dyck) G.D.RowleyAlsterworthia Int. Special Issue 10: 5 … Haworthia / Haworthiopsis / Tulista の 3 属へ
種数の見解
林 546 / Breuer 366 / Bayer 60見解が分かれる
園芸銘の登録
日本ハオルシア協会(ICRA・2014 年指定)
対象属
Haworthia Duval(Haworthiopsis・Tulista を含む)ほか
登録官
Dr Hayashi Masahiko
出典 = GBIF backbone(API 実測 2026-07-24)/ ISHS ICRA リスト #100

この種の名前は、200 年かけて 4つある属を渡ってきました。出発点は 1821 年、ザルム=ダイク侯が Aloe reinwardtii として記載したところです。

同じ年のうちにホーワースが Haworthia 属へ移し、園芸の世界ではこの Haworthia reinwardtii がいまも広く通用しています。

1891 年にはクンツェが Catevala 属へ移す提案をしていますが、こちらは定着せず異名として残りました。大きく動いたのは 2013 年です。

G.D. Rowley が分子系統の成果をふまえ、広い意味での Haworthia を Haworthia(軟葉系)・Haworthiopsis(硬葉系)・Tulista の 3 属に分けました。本種はこのとき Haworthiopsis reinwardtii になりました。

ラベルの表記が店ごとに違うのは、この分割がまだ現場に浸透しきっていないからで、旧名が間違いというわけではありません。

記載と照合の詳細

ハオルチアが何種あるのかは、いまも決着していません。細分する立場と統合する立場で数字がまるで違い、代表的な見解だけでも林が 546 種、Breuer が 366 種、Bayer が 60 種と開きます。

この見解差は抽象的な豆知識ではなく、次の章で見るとおり本種の変種がいくつ認められるかに直接効いてきます。

園芸品種名(銘)の正式な登録先は、日本にあります。国際園芸学会(ISHS)の国際栽培品種登録機関(ICRA)一覧 #100 に登録されているのは日本ハオルシア協会で、2014 年の指定です。

対象は原文で「Haworthia Duval(Haworthiopsis G.D. Rowley と Tulista Raf. を含む)」ほかとされており、硬葉系の園芸銘もこの協会の登録が正ということになります。登録官は Dr Hayashi Masahiko。

関連する記述の「林 546 種」の林と同じ人物です。

まとめ

先端から茎をたどり、白い疣と葉の重なりを見る。塔から横へ広がる姿まで、レインワルディの楽しみです。

鉢の乾きと生育を確かめながら育て、名札と株の写真を一緒に残しましょう。

FAQ

Haworthia reinwardtii と Haworthiopsis reinwardtii はどちらが正しいですか?
旧属名がHaworthia、採用する現在の属名がHaworthiopsisです。古い名札は名前の来歴として保存できます。
「鷹の爪」はこの植物のことですか?
鷹の爪は流通名として使われます。学名と葉の幅・疣・株姿を合わせて確認してください。
「九輪塔」はレインワルディの変種ですか?
九輪塔は日本の流通で使われる呼び名です。名札だけで正式な変種名とせず、併記された学名を確認します。
茎がどんどん伸びて倒れてきました。徒長ですか?
本種は茎が伸び、成長とともに横たわることがあります。葉の間隔、新しい葉、光の変化も合わせて見ます。
何度まで寒さに耐えますか?
RHSはH2(1〜5℃)に区分しています。英国の園芸評価なので、鉢では凍結と夜の冷えを避けて管理します。
コアルクタタとの見分け方は?
SANBIは本種のほうが葉が細く密に重なり、疣が目立つと説明しています。葉幅と疣、茎の姿を一緒に比べましょう。
手元の株がレインワルディかどうか知りたいのですが。
株全体、先端、葉面の写真から候補を比べられます。近縁との判断には名札や増殖の由来も使います。
道具はここに集約ハオルチアの育成環境と道具|置き場所から選ぶLED・土・鉢・棚 系統ごとの全体像ハオルチアの種類と選び方|窓・葉の形から比べる図鑑 伸びるのは徒長か、正常かハオルチアの徒長|伸びた葉は戻る? 原因の切り分けと直し方・予防チェックリスト 関連記事ハオルチアの育て方|光・水やり・用土と冬の管理
出典
  • SANBI PlantZAfrica — Haworthiopsis reinwardtii(分布・生育環境・株の大きさ・花と送粉者・保全評価 Least Concern・脅威としての採取・伝統的利用・繁殖・地域気温。著者 Bathabile Ndlovu, KwaZulu-Natal National Botanical Garden, 2020 年 9 月)
  • GBIF Backbone Taxonomy(Kew の POWO に準拠)— API で 種 9252540 の受容状態・基礎異名・異名 3 件・種内分類群 6 件、および異名 6 件それぞれの現在の受容名を実測(2026-07-24)
  • iNaturalist — 観察 262134660 / 259518264 / 243632694 / 224257314 / 43089910 の現行同定・グレード・野生栽培の別を API で実測。観察数(全 86 / 野生 22 / 野生かつ研究グレード 17。coarctata は 521 / 138 / 110)も同日実測
  • RHS Plant Finder — Haworthiopsis reinwardtii(耐寒性 H2 = 1〜5℃・最終樹高 10cm・成熟まで 2〜5 年・栽培条件・カイガラムシ・AGM)
  • 英語版 Wikipedia — Haworthiopsis reinwardtii(茎 20cm・coarctata との疣の対比・RHS 百科事典 2008 年版を引用した「10℃」の記述)
  • ISHS International Cultivar Registration Authority list — #100 Haworthia Society of Japan(登録官 Dr Hayashi Masahiko・2014 年指定・対象属に Haworthiopsis と Tulista を明記)
  • PUKUBOOK — Haworthia reinwardtii / 同 var. chalwinii / Haworthia coarctata(和名「鷹の爪」「九輪塔」の当て方・疣のストライプとドットの対比・耐寒 5℃・変種と園芸銘の一覧。※個人運営で「正しさよりも楽しさが基本方針」と自ら免責しているサイトです)
  • ELBAZ FARM — 硬葉系ハオルチアの種類 15 種(九輪塔 = Haworthia coarctata・星の林 = H. reinwardtii var. archibaldiae・カフィルドリフテンシス = H. reinwardtii f. ‘kaffirdriftensis’)
  • isla del pescado — 九輪塔 Haworthia reinwardtii var. chalwinii(九輪塔を reinwardtii 側に当てる実例)
  • 栽培家ブログ「永たに遠」 — 品種名・鷹の爪とは?2(『趣味の多肉植物』瀬川弥太郎監修に写真が無かったことと、業者ごとの解釈の分岐についての考証)
  • Gildenhuys, S.D. & Klopper, R.R. (2016) A synoptic review and new infrageneric classification for the genus Haworthiopsis. Phytotaxa 265(1)(f. chalumnensis / f. kaffirdriftensis / f. olivacea の組み合わせ)
  • Rowley, G.D. (2013) Generic concepts in the Alooideae. Alsterworthia International Special Issue 10(3 属への分割・本種と var. brevicula の組み合わせ)
  • 種数の見解(林 546 / Breuer 366 / Bayer 60)はこの図鑑の分類方針にもとづく併記です
  • 写真は iNaturalist と Wikimedia Commons の CC ライセンス画像(CC BY 4.0 / CC BY-SA 4.0 / CC0)のみを使用し、ライセンス版と現行の同定を各 API で確認しています(確認日 2026-07-24)

資料を読むときの補足

星の林・竜田の塔・錦の塔・城桜・星夜嵐 といった銘については、この図鑑は ICRA 登録の有無を確認できていません。現時点では「流通名」として扱っています。

Field Note出典と確認日

分類データは 2026 年 7 月 24 日に各 API で実測した値です。越冬温度と株の大きさのように出典どうしが一致しない項目は、値を 1 つに決めず併記して「未確認」と明記しました。

画像クレジット

この頁の写真はすべて iNaturalist と Wikimedia Commons の CC ライセンス画像です(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA のみ採用・ND / NC は不採用)。本文中の写真は個別の帰属を写真の下に常時表示しています。

冒頭のプレートとカード内の写真については、ライセンス条文へのリンクを含む帰属を以下にまとめます。
冒頭のプレート(自生地の単株): Photo: Justin Ponder / CC BY 4.0, via iNaturalist
FIELD 01(礫地に半ば埋もれた株): Photo: Henry de Lange / CC BY 4.0, via iNaturalist
FIELD 02(土の斜面): Photo: Jane le Roux / CC BY 4.0, via iNaturalist
FIELD 03(手を並べたスケール): Photo: Justin Ponder / CC BY 4.0, via iNaturalist
COMPARE 01(コアルクタタ・ライデン植物園): Photo: Rudolphous / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
COMPARE 02(グラウカ): Photo: Abu Shawka / CC0, via Wikimedia Commons(帰属は任意)
COMPARE 03(アテヌアータ): Photo: Jeremy Gilmore / CC BY 4.0, via iNaturalist

追加照合した資料の範囲

RHSの生育中の十分な水と生育期外のkeep just moistを区別。H2は英国区分。

成熟年数と増殖速度は別。

本文の出品・観察件数は元の調査日を保持。写真の同定名は掲載元の記録によります。

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