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軟葉系13 章約33分で読めます

シンビフォルミスの育て方と見分け方|舟形の葉と群生を楽しむ

ふくらんだ舟形の葉が密に重なる軟葉系ハオルチアの群生を真上から。葉の上半分に白い筋状の窓が透け、葉先に短い褐色の尖りがある(Wikimedia Commons では Haworthia cymbiformis として掲載)
Commons では Haworthia cymbiformis として掲載 Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
SPECIMEN — HAWORTHIA CYMBIFORMIS
シンビフォルミスHaworthia cymbiformis / 京の華・水蓮華
魅力舟形の葉と、重なって広がる群れ育て方を見る →

舟形の葉が重なり、小さなロゼットが隣へ広がる。シンビフォルミスは、一株の葉形と群れ全体の姿を行き来して眺めるハオルチアです。

葉先を明るい方向から見ると、窓に淡い線が浮かびます。育て方をつかんだら、京の華や宝草という呼び名、変種と古い図版をたどり、手元の株を知る楽しみを広げましょう。

シンビフォルミスの見どころ — 舟形の葉が重なる、小さな群れ

観察
一枚の舟形から、一頭と隣の株へ
全体の位置 → 同じ写真の拡大
群生を眺めるときは、中心を一つ見つけると葉の向きが読めます。
  1. 一枚の葉縁の持ち上がりと、中央のくぼみを見る。
  2. ロゼットの中心内側の小さな葉から、外へ一周たどる。
  3. 隣のロゼット右側の中心を探すと、群れの境目が見える。
縁が持ち上がり、先に向かって細くなる。
1 舟形の一枚縁が持ち上がり、先に向かって細くなる。
中心から開く葉の先を、一枚ずつ追う。
2 一頭の広がり中心から開く葉の先を、一枚ずつ追う。
群生を眺めるときは、中心を一つ見つけると葉の向きが読めます。
水滴のある掲載株。窓の透明感だけを比較する写真ではありません。 部分拡大は上の同じ写真から。番号は場所を示します。
Photo: Didier Descouens / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(部分拡大)

葉の縁が持ち上がり、上面にくぼみができる舟形。ロゼットの中心を見つけて一枚ずつ外へ追うと、隣の株との境目も見えてきます。

群れを上から見るだけでなく、株元の茎や枝分かれも合わせると、変種の記載を読み比べやすくなります。

見どころと育て方
  • 舟形の葉を、一枚の輪郭と群れの両方で見る
  • 変種ごとの崖・雨量・管理の記述を分ける
  • ほかの変種に当てはまらないだけで基本変種と決めない

育て方 — 舟形の葉と、群れの株元を見る

シンビフォルミスを育てる
かんたん派
すること半日陰と排水のよい鉢から育てる
楽しみ方一株の葉形と、隣へ広がる姿を楽しめます。
こだわり派
すること群れの株元を確認し、植え替えでは根の収まりと水の抜け方を見直す。用土と鉢へ。
楽しみ方仔株の出方と茎の枝分かれを、別々に追えます。

資料の変種名を確かめる

PlantZAfricaのcymbiformis頁は基本変種var. cymbiformisを見出しに置き、日なたから半日陰と砂礫質の用土を説明しています。ramosa・setuliferaの崖や雨量の記述は、それぞれの変種の条件です。

鉢の乾きに合わせる

種名だけの株に特定の変種の給水条件を当てず、鉢の乾きと新葉の様子を確認します。育て方と用土・鉢の選び方へ。

冷え込みを避ける

基本変種のPlantZAfrica解説は霜と冬の低温への弱さに触れています。変種ごとの耐寒限界を同じ数値にまとめず、鉢では凍結を避けて管理します。

近縁種との違い — 要約と、混ざりやすい 1 種

観察
舟形のくぼみと、尖った窓の縁を比べる
掲載写真の同じ部位を比較
シンビフォルミスの掲載株。幅のある葉の縁が持ち上がり、舟のようなくぼみが見える。
シンビフォルミスの掲載株幅のある葉の縁が持ち上がり、舟のようなくぼみが見える。
クーペリーの掲載株。尖った窓に縦の線。輪郭に細い毛が並ぶ。
クーペリーの掲載株尖った窓に縦の線。輪郭に細い毛が並ぶ。詳しく見る →
横顔のくぼみ、葉先の輪郭、縁の毛を同じ順で見ます。
別の株の観察例。これだけで種を断定せず、変種名と由来も照合します。 写真は共通縮尺ではありません。
シンビフォルミスの掲載株:Photo: Didier Descouens / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
クーペリーの掲載株:Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
まず 3 つに分ける — 詳しい手順は専用記事へ
シンビフォルミス H. CYMBIFORMIS
葉
やわらかく舟形にふくらみ、上向きに立つ
窓
上半分に筋状。透明度は控えめ
次に見る所
葉の断面が舟形にへこんでいるか
クーペリー H. COOPERI
葉
先が丸く詰まる。ノギ(毛)が出る型もある
窓
球状によく透ける型が多い
次に見る所
葉先の毛の有無と窓の透明度。クーペリーの頁へ
レツーサ(寿) H. RETUSA
葉
三角形に外へ反り返る
窓
反り返った上面が窓になる
次に見る所
葉が上を向くか外へ倒れるか。レツーサの頁へ

舟形にふくらむ葉、丸い葉先、三角形の窓を見比べると、候補の特徴がつかめます。ひとつの輪郭だけで系統を確定せず、葉縁と株元、由来も合わせて見ます。

葉先の毛や窓の輪郭を比較したいときは、クーペリー系の見分け方も参照できます。

関連資料:クーペリー系の見分け方

近縁のHaworthia transiensにも似た姿が見られます。資料によって種・変種としての扱いが異なるため、写真の掲載同定と由来を確認します。

この名前は 2000 年に林が独立種として組み合わせを発表したもので(Haworthia Study 3: 13)、iNaturalist での観察は 29 件。見た目が近いうえに扱いも文献によって揺れるため、「シンビフォルミス」として撮られた写真が、後から transiens に同定し直されることが起こります。

入手時の注意 — 和名で探すと別ジャンルが混じる

名前で検索したときの「当たりの薄さ」 FIG.10Name Noise
シンビフォルミス(カタカナ学名)約 5
京の華(着物小物・陶器が混じる)約 16
宝草(山野草・ランが混じる)約 62

和名で探すと、植物ですらないものが混ざります。上のグラフは、ヤフオク!の落札履歴を検索できる Aucfree で 3つある語を引いたときの、直近 30 日の検索一致件数です(2026 年 7 月 24 日取得)。

取得時点の結果を見ると、「宝草」には山野草やラン(デンドロビウム・エビネ)が、「京の華」には着物小物や陶器が並んでいました。件数がいちばん少ない「シンビフォルミス」が、目的の株にはいちばん近い、これが、カタカナ学名で探すことをおすすめする理由です。

件数は表記揺れや別品種の混入を含む参考値であり、この図鑑は価格の代表値・平均値を掲載しません。

流通名対応するとされる学名この図鑑の扱い
シンビフォルミスHaworthia cymbiformisカタカナ学名。もっとも確実
京の華H. cymbiformis var. angustata複数の販売元の表記が一致。日本の表記では angustana と綴られることがあるが、IPNI / GBIF の受理綴りは angustata
京の華錦同 f. variegata(流通表記)斑入り品。f. variegata は GBIF Backbone に登録が無い流通上の呼び名
水蓮華H. cymbiformis販売表記で併記されることが多い別名
宝草 / 宝草錦H. cuspidata とする表記が多い見解が割れる。(a) シンビフォルミス × レツーサ の交配起源 (b) 独立種 (c) シンビフォルミスの一型。GBIF Backbone は H. cuspidata Haw. 1819 を基本変種のシノニムとする
学名側の対応は GBIF Backbone / IPNI の実測(2026-07-24)。流通名側は複数の国内販売ページと園芸データベースの表記を突き合わせたもので、公的な登録名ではない。

表では日本の流通名と学名の対応を扱います。正式な園芸品種の登録と同じものではなく、登録名を確かめる場合は日本ハオルシア協会の記録と照合します。

京の華、水蓮華、宝草は流通で使われる呼び名として読みます。名札の学名と、親株や交配・増殖の記録を合わせて確認しましょう。

関連資料:名前の対照表で確かめる

買う前に確かめたい 3 つ FIG.11Checklist
CHECK 1
株元を横から見る
変種の見分けは真上からでは付かない … 茎が伸びて枝分かれしているか、葉縁に刺毛があるか、葉が内へ巻いているかを横から確かめる
CHECK 2
名前は「札が作られた時点の見解」
同じ株に別の名前が付いて流通することがある … ラベルの学名が現在の受理名と違っていても、誤りとは限らない
CHECK 3
群生株はそのまま増える
子株が付いた株を選べば、植え替えのときに株分けできる … 単頭の株より結果的に得になることが多い

この図鑑は価格の代表値・平均値を掲載しません。集計条件で印象が大きく変わる数値であり、現時点では誠実に示せないと判断しているためです

Aucfreeの検索件数は2026年7月24日に取得した直近30日の記録。

掲載しているのは過去の落札実績にもとづく参考値で、購入価格・売却価格を保証するものではありません。

件数は検索一致の総件数(表記揺れ・別品種の混入を含む)です。

出典元の落札履歴は時間の経過とともに閲覧できなくなる場合があります。リンク先が消えていることがあります。

季節変動・外れ値・送料・手数料の補正は行っていません。取得時点のデータをそのまま集計しています。

基本情報 — 学名・自生地・耐寒性

シンビフォルミスの基本データQuick Spec
葉縁が上がる舟形
窓半透明の葉先と脈
群れロゼットの中心を探す
光変種の資料と株の状態で調整
雨の季節夏(生育期は夏雨の月・SANBI・2026-10-17 確認) → 雨の季節の表
鉢排水と群れの株元を確認
冬凍結と夜間の冷えを避ける
学名データ・出典の範囲
学名Haworthia cymbiformis (Haw.) Duval(1809)
発表Pl. Succ. Horto Alencon.: 7(1809)
バシオニムAloe cymbiformis Haw.(1804)
科ツルボラン科(Asphodelaceae)
属の扱いHaworthia のまま(Haworthiopsis へは移っていない)
系統軟葉系(やわらかい葉に窓をもつ群)
受理変種6(GBIF Backbone・すべて accepted)
シノニム総数種 + 6 変種の合計で 45
自生地南アフリカ 東ケープ州(ポートエリザベス 〜 Mbhashe 川、内陸は Cathcart)
生育環境基本変種var. cymbiformisを見出しに置くSANBI資料(Zondi 2013):岩の露出面、土壌pH 6.1〜7.6
草姿同じ基本変種資料:地被状に群生し、株のかたまりで高さ150mmほど
開花基本変種資料:春なかば〜初夏。ramosaの資料は10〜11月と記載(いずれも南半球の季節)
冬の確認夜間最低温度を測り、凍結を避ける。冬の置き場所と個別資料を確認
保全評価Least Concern(SANBI Red List)
流通名京の華 / 水蓮華 / 宝草

学名の来歴は 二度の命名です。1804 年に Adrian Hardy Haworth がアロエ属の一種 Aloe cymbiformis として発表し(Trans. Linn. Soc. London 7: 8)、その 5 年後の 1809 年に Henri Auguste Duval が新設した Haworthia 属へ移しました(Pl. Succ. Horto Alencon.: 7)。

学名の末尾にある「(Haw.) Duval」という表記は、まさにこの引っ越しの記録です。書誌情報は国際植物名索引(IPNI)と GBIF Backbone の登録内容にもとづきます。

科の名前も時代によって書かれ方が違います。日本の園芸店では「ユリ科」「アロエ科」と書かれた札をいまも見かけますが、現在の体系ではツルボラン科(Asphodelaceae)に置かれます。

どれも間違いというより、その札が作られた時点の体系を保存していると考えるほうが実態に近いといえます。属の扱いも同じで、シンビフォルミスは 3 属分割のあとも Haworthia 属に残っています。

PlantZAfricaの基本変種の解説は、霜と冬の低温への弱さを記しています。ramosaとsetuliferaの無霜という気候の記述を、種全体に共通する条件へ広げず、鉢では凍結を避けます。

分類上の位置づけと関連資料
浅い育苗トレイの礫土に並んだ5株の明るい緑のロゼット。葉は幅広い舟形で内側に折れ込み、葉先の縁が半透明に抜ける。奥に「ASPHODELACEAE」「…ia cymbiformis」と印字された名札が立つ
幅広い舟形の葉が内側へ折れ込み、葉先の縁だけが半透明に抜ける。奥の名札には「ASPHODELACEAE …ia cymbiformis」と印字されている。Photo: Abu Shawka / CC0, via Wikimedia Commons(帰属は任意)

この植物の名前は、姿そのものです。種小名の cymbiformis は、ラテン語の cymba(小舟)と -formis(〜の形)からできています。

上の写真のように、葉の断面が内側へ折れ込んで小舟のような形になる、それが名前の由来です。手で触れるとやわらかく、指で押すと少ししなる程度の厚みがあります。

硬葉系のようにガラス質の硬さはありません。

窓の見え方にも特徴があります。球状に丸く透けるのではなく、葉の上半分に筋を引くように入るのがシンビフォルミスの窓です。

オブツーサのような「玉が透ける」見え方を期待すると拍子抜けしますが、逆にいえば光の透け方より、葉の形と群れ方で見る植物だということです。ハオルチア全体のなかでの位置づけはハオルチアの品種と系統の全体像で系統ごとに整理しています。

TAXONOMY / MEASURED 2026-07-24
旧 Haworthia は 3 属に分かれた — シンビフォルミスは残った側
3 属分割の根拠は Manning et al. 2014, Systematic Botany 39: 55-74(SANBI PlantZAfrica の属頁が明記)。シンビフォルミスは分割後も Haworthia に残る側

ここが、十二の巻やアテヌアータとの決定的な違いです。2014 年の分子系統研究を受けて、旧ハオルチア属は 3つある属に分けられました。

硬葉系の多くは Haworthiopsis 属へ、大型で硬い一群は Tulista 属へ移りましたが、シンビフォルミスは狭義の Haworthia 属に残りました。つまり「ハオルチア・シンビフォルミス」という呼び方は、現在の分類でもそのまま通用します。

属名が書き換わった側の事情は十二の巻とアテヌアータの記事で扱っています。

6つある変種を見分ける

受理されている 6 変種 — 断定でなく「次に見る所」の表
基本変種 VAR. CYMBIFORMIS
葉
舟形にふくらみ、先が短くとがる
茎
ほぼ無茎。子株で横に広がる
次に見る所
葉形と株元を記載・由来に照合する。ほかの変種の消去法では決めない
京の華 VAR. ANGUSTATA
葉
変種名 angustata は「細くなった」の意。国内の販売表記でも細葉として紹介される
茎
無茎。群生する
次に見る所
葉の幅に対する長さ。斑入りなら「京の華錦」の名で流通する
— VAR. OBTUSA
葉
先が丸くふくらみ、窓に網目状の脈が出る
茎
無茎。密に群生する
次に見る所
葉先がとがるか丸いか。日本で「オブツーサ」と呼ばれる株とは別(関連する記述)
— VAR. RAMOSA
葉
基本変種に近いが小ぶり
茎
木質化した茎が枝分かれする(ramosa = 枝分かれする)
次に見る所
株元を横から見て、茎が伸びて分岐しているか
— VAR. SETULIFERA
葉
三角形にとがり、縁と稜にやわらかい刺毛が並ぶ
茎
無茎。25 頭ほどの小さな塊になる
次に見る所
葉縁を斜めから見て、細かい毛状の突起があるか
— VAR. INCURVULA
葉
短く、内側へ強く巻き込んで球状に締まる
茎
無茎。小型
次に見る所
葉が開かず内巻きのままか。徒長で開いた株と混同しない

茎の枝分かれ、葉縁の毛、葉の巻き込みを比べる表です。形態と由来を組み合わせ、当てはまらないものを消すだけで変種を決めないようにします。

真上では葉の輪郭、横からは株元と茎を観察します。向きを変えて見ると、群れの中で葉がどこから出ているかを追いやすくなります。

var. ramosaBRANCHING
黒いポットの中で、木質化した古い茎から枝分かれして立ち上がった複数のロゼット。葉は明るい緑で先が赤く尖り、株ごとに高さが違う(Commons では Haworthia cymbiformis var. ramosa として掲載)
枝分かれする var. ramosa
木質化した茎分岐するKeiskamma 川
var. setuliferaBRISTLES
植物園の礫床に育つ明るい緑のロゼット2株。葉は三角形にとがり、葉先と稜に赤褐色の短い刺状の突起が並ぶ。細い花茎が2本立つ(植物園が var. setulifera として植栽している株)
刺毛をもつ var. setulifera
葉縁に刺毛三角にとがるMbashe〜Nahoon 川
var. incurvulaINCURVED
素焼き鉢の礫土に植わった単一のロゼット。青緑色の短い葉が内側へ強く巻き込み、全体が球状に締まって見える。葉先の縁は半透明(投稿者が var. incurvula として登録した株)
内へ巻く var. incurvula
球状に締まる葉が短い1932 年記載
var. obtusaROUNDED
葉先が丸くふくらんだ軟葉系ハオルチアのロゼットを真上から。窓に網目状の濃い模様が入る(Commons の現行カテゴリは Haworthia cymbiformis var. obtusa)
葉先が丸い var. obtusa
丸くふくらむ網目状の窓1880 年に変種へ

この図鑑で写真付きカードにしたのは、今回の採用範囲で利用条件を確認できた4変種です。他の変種について写真が存在しないとする一覧ではありません。

変種発表(GBIF / IPNI 実測)バシオニム吸収した旧名
var. cymbiformis基本変種(種の一部)—27 件。うち 14 件が planifolia を含む名前(H. planifolia Haw. 1825 とその品種 5・変種 5 ほか)/ H. concava Haw. 1821 / H. cuspidata Haw. 1819 / H. lepida G.G.Sm. 1944 ほか
var. angustata Poelln.Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 44: 230(1938)—(新変種として発表)1 件。H. angustata (Poelln.) Breuer 2010(種へ戻す見解)
var. obtusa (Haw.) BakerJ. Linn. Soc., Bot. 18: 209(1880)H. obtusa Haw. 18255 件。H. umbraticola Poelln. 1937(ウンブラティコラ)/ H. hilliana Poelln. 1937 ほか
var. ramosa (G.G.Sm.) M.B.BayerHaworthia Revisited: 60(1999)H. ramosa G.G.Sm. 19442 件
var. setulifera (Poelln.) M.B.BayerHaworthia Revisited: 62(1999)H. planifolia var. setulifera Poelln. 19386 件。H. obesa / H. setulifera(いずれも Breuer 2010・種へ戻す見解)ほか
var. incurvula (Poelln.) M.B.BayerHaworthia Handb.: 124(1976)H. incurvula Poelln. 19321 件
変種名・発表年・出版元・バシオニム・シノニム件数は、いずれも GBIF Backbone(taxonKey 2779810 の children と各変種の synonyms)および国際植物名索引(IPNI)の登録情報を 2026-07-24 に照会した実測値。種レベルのシノニム 3 件を加えると合計 45 件になる。
記載と照合の詳細

この表でいちばん目を引くのは、右端の列です。基本変種だけで 27 の旧名を吸収しており、そのうち 14 は planifolia(平らな葉の)という小名を含む名前です。

H. planifolia Haw.(1825)を核として、1938 年前後に von Poellnitz や Triebner が 5つある品種と 4つある変種を次々に立てた結果で、いま「シンビフォルミスの基本変種」と呼ばれているものは、かつて十数個の名前に分かれていたということになります。

「京の華」は、この表では var. angustata の行にあたります。日本の販売表記では学名が angustana と綴られた例もありますが、IPNI と GBIF の受理綴りは angustata です。

斑入り品は「京の華錦」の名で流通し、変種名側の需要としてはこちらのほうが厚くなっています。

名前の来歴 — 45 の学名が 1 種に畳み込まれた

京の華などの呼び名から学名を調べるときは、次の資料と図版へ。

古い学名と図版の記録を開く
シンビフォルミスをめぐる名前の 3 期 — 記載 → 増殖 → 統合 FIG.05Timeline
第 1 期 記載 アロエ属から出発し、20 年のあいだに近い名前が次々と立つ 1804 Haworth が Aloe cymbiformis を記載(Trans. Linn. Soc. London 7: 8)/ 1809 Duval が Haworthia 属へ移す(Pl. Succ. Horto Alencon.: 7)/ 1819 H. cuspidata(Suppl. Pl. Succ.: 51)/ 1821 H. concava(Saxifrag. Enum. 2: 98)/ 1825 H. planifolia と H. obtusa(両者とも Philos. Mag. J. 67: 282)
第 2 期 増殖 変種・品種が量産され、1 つの群に十数個の名前がぶら下がる 1880 Baker が var. obtusa と var. planifolia を立てる(J. Linn. Soc., Bot. 18: 209)/ 1932 H. incurvula・H. gracilidelineata(Poelln.)/ 1937 H. umbraticola・H. hilliana(Poelln.)/ 1938 var. angustata と planifolia の 5 品種・4 変種(Poelln. / Triebner)/ 1944 H. ramosa・H. lepida(G.G.Sm.)
第 3 期 統合 まとめる側と分ける側が、同じ植物に別々の階級を与え続ける 1976 Haworthia Handbook が incurvula・umbraticola を cymbiformis の変種へ(Bayer)/ 1999 Haworthia Revisited が ramosa・setulifera を変種へ(Bayer)/ 2000 林が近縁の H. transiens を独立種として組み合わせ発表(Haworthia Study 3: 13)/ 2010 Breuer が angustata・setulifera・obesa を種へ戻す(Gen. Haworthia 1)/ 2016 Breuer が H. umbraticola var. obesa の組み合わせを発表(Alsterworthia Int. 16(2))
年・出版元はすべて GBIF Backbone と国際植物名索引(IPNI)の登録情報にもとづく(2026-07-24 実測) 書誌年表

植物が変わったわけではありません。変わったのは「どこまでを 1 種と見るか」の判断です。

200 年のあいだに、この群には少なくとも 45 の学名が与えられました。第 1 期に近い名前がいくつも立ち、第 2 期に変種と品種が量産され、第 3 期にそれらが 1 種 6 変種へまとめ直された、というのが大きな流れです。

いま流通ラベルに書かれている名前は、その札が作られた時点の見解を保存しているだけで、間違いというより地層のようなものだと考えるほうが実態に合っています。

とくに注意したいのが、第 3 期にまとめる方向と分ける方向が同時に動いていることです。Bayer が 1976 年と 1999 年に変種へまとめた名前のうち、angustata・setulifera・obesa は 2010 年に Breuer によって独立種へ戻されています。

GBIF Backbone はまとめる側の整理を採用していますが、分ける側の文献ではいまも種として扱われる、つまり同じ植物に、現在も複数の呼び方が生きているということです。

ハオルチアは何種あるのか — 主要 4 見解の併記
統合派 BAYER
種数
約 60 種
立場
変異の幅とみてまとめて数える
シンビでは
incurvula・ramosa・setulifera を変種へ統合
中間 BREUER
種数
約 366 種
立場
やや細かく分ける
シンビでは
angustata・setulifera・obesa を種へ戻す(2010)
細分派 HAYASHI
種数
約 546 種
立場
さらに細かく分ける(林)
シンビでは
近縁の transiens を独立種として組み合わせ発表(2000)
公的機関 SANBI
種数
38 種 / 131 分類群
立場
南アフリカ国家生物多様性研究所の現行見解(2020)
シンビでは
種頁と 2 変種頁を個別に公開している
1805年の手彩色銅版画。幅広い舟形の葉が重なるロゼットの中心から花茎が伸び、白い筒状花を数個つけている。右上に「N°802」の番号が入る
Curtis’s Botanical Magazine 第802図(1805年1月1日刊)。Sydenham Edwards 画・F. Sansom 彫。舟形の葉と花茎が、記載から間もない時期にどう描かれたかがわかる。この図に印刷されている学名は当時のもので、シンビフォルミスという同定は余白の手書き注記「Haworthia cymbiformis fide Baker, J. Linn Soc XVIII 200」による後年のもの。Bentham-Moxon Trust / Curtis’s Botanical Magazine(Biodiversity Heritage Library)/ パブリックドメイン, via Wikimedia Commons
1809年の手彩色銅版画。中央に舟形の葉が重なる淡緑のロゼットと弓なりに伸びた花茎、上段と下段に白斑のある細長い葉と根の図が描かれる。下部に「Fig. 1. Aloë cymbifolia. 2. Aloë pulchra.」の刻字がある
N. J. von Jacquin『Fragmenta botanica』第112図(1809年)。刻字は「Fig. 1. Aloë cymbifolia. 2. Aloë pulchra.」で、1 枚の図に 2 つの分類群が描かれている——舟形のロゼットが Fig.1、白斑のある細長い葉が Fig.2 で、Commons もこの図版を Gasteria pulchra の図版カテゴリに併載している。Aloe cymbifolia Schrad. は現在シンビフォルミスのシノニムとして扱われる名前。パブリックドメイン, via Wikimedia Commons
植物園の砂礫床に広がったマット状の群生。濃緑の葉は舟形で先がとがり、細い花茎が数本立って白い小花をつけている。中央に植物園の登録ラベルが立つ
群生と開花が同時に写った 1 枚。中央の登録ラベルには「Haworthia cymbiformis (Haw.) Duval / S-Afrika, O-Kapland」と印字されている——命名者の引き継ぎ表記と、産地としての東ケープ(O-Kapland)が 1 枚に収まっている。ラベルは施設の表示であって同定の一次証拠ではない。Photo: Daderot / CC0, via Wikimedia Commons(帰属は任意)
混同注意 — 2つある「オブツーサ」

上の表にある var. obtusa は、学名 Haworthia obtusa Haw.(1825)を 1880 年に Baker がシンビフォルミスの変種へ置いた名前です。一方、日本で「オブツーサ」として売られている株の学名は Haworthia cooperi var. truncata で、別の種に属します。

この学名の割れ方はクーペリー系の見分け方で図解つきに整理しており、銘ごとの違いはオブツーサの種類と違いで扱っています。この頁では再演しません。

記載と照合の詳細

どれが正しいという話ではありません。ハオルチアがそれだけ変異に富み、境界を引きにくい植物だという表れです。

この頁はそれぞれの見解が「いつ・誰の文献で」示されたかを並べています。シンビフォルミスは、この 4 者の違いが 1 種のなかで見える、わかりやすい例です。

この図版は、名前の来歴を目で確かめられる資料です。刊行は 1805 年 1 月 1 日。

Haworth が Aloe cymbiformis を発表した翌年、Duval が Haworthia 属を立てる 4 年前にあたります。当時の園芸誌がこの植物をどう見ていたかがそのまま残っています。

興味深いのは同定の付き方で、シンビフォルミスという名前は印刷されたものではなく、後年に Baker の見解にもとづいて余白へ書き込まれた注記から来ています。名前は図そのものより後から付いてくる、という一例です。

もう 1 枚の古典図版は、名前の混線そのものを示しています。Duval が属を立てたのと同じ 1809 年に刊行されたこの図には、2つある分類群が並べて描かれています。

図版全体をシンビフォルミスの図として見せることはできませんので、この図鑑では刻字を引用したうえで、中央の舟形のロゼットが該当部分であることを明記して掲載しています。ここに書かれた Aloe cymbifolia Schrad.(1807 年発表)は、現在の分類データベースではシンビフォルミスのシノニムの 1 つとして扱われています。

窓と群れ方 — 一頭から広がる景色

素焼き鉢で育つ黄緑色の群生のマクロ。葉の上面に半透明の窓があり、その内側に網目状の脈が透けて見える。葉先と葉縁が赤褐色に色づいている
葉の上面の半透明な窓に、網目状の脈が透けて見える。葉先と葉縁は赤褐色に色づいている。投稿者が Haworthia cymbiformis として記録した栽培株(第三者の同定は付いていない casual 観察)。Photo: Gianni Del Bufalo bygdb / CC BY 4.0, via iNaturalist

葉の上面の窓に、網目状の脈がうっすら浮かびます。写真ごとの色の違いは楽しめますが、別株の画像から日射による変化の実験として読むことはできません。

温室の床一面にカーペット状に密生した軟葉系ハオルチア。小さなロゼットが隙間なく重なり、外周の葉は褐色に枯れている
温室の床一面に広がったカーペット状の群生。小さなロゼットが隙間なく重なり、子株で増える性質がよく分かる。Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

この種のほんとうの見どころは、こちらです。シンビフォルミスは子株をよく出し、放っておくと鉢いっぱいに広がって面を作ります。

基本変種を見出しに置くSANBI資料は、地被状の群れと高さ150mmほどの記述を持ち、根茎の株分けや葉挿しに触れています。群れた株では株元と根を確認してから増やし方を選びます。

記載と照合の詳細

群れた株では、株元に短い葉のある茎が伸びているかを観察します。ramosaのSANBI資料は茎のある姿を挙げる一方、茎が目立たない集団にも触れており、茎だけで変種を決める条件ではありません。

鉢を上から見ているだけでは同じ「群生」に見えますが、横から見ると別物です。株を買ったあとで確かめたい場合は、植え替えのときに株元を観察するのがいちばん確実な機会になります。

花 — 属を確かめる手がかり

褐色の花茎につく白い筒状の花のマクロ。花被片は6枚で上下2唇に反り返り、それぞれの中央に淡紅色の筋が縦に走る。奥にはまだ開いていない細長い蕾が並ぶ
白い筒状花のマクロ。花被片は上下 2 唇に反り返り、中央に淡紅色の筋が走る。投稿者が Haworthia cymbiformis として記録した栽培株の花(第三者の同定は付いていない casual 観察)。Photo: Gianni Del Bufalo bygdb / CC BY 4.0, via iNaturalist

白い花の筒と、先端の開き方にも目を向けてみましょう。基本変種のSANBI資料は春なかば〜初夏、ramosaの資料は10〜11月と記しています。

上の写真のとおり、花被片が上下 2 唇に反り返り、それぞれの中央に淡い色の筋が縦に走ります。この形は属に共通する特徴で、葉の形がどれだけ違っても花はよく似ています。

素焼き鉢の黄緑色の群生から、株の高さの数倍に伸びた細い花茎が数本立ち上がり、白い花をまばらにつけている。ベランダの手すり際に置かれた鉢
花茎は株の高さの数倍まで伸び、白い花をまばらにつける。株の大きさに対する花茎の長さがわかる 1 枚。投稿者が Haworthia cymbiformis として記録した栽培株(第三者の同定は付いていない casual 観察)。Photo: Gianni Del Bufalo bygdb / CC BY 4.0, via iNaturalist

ハオルチア類には似た花が見られます。花だけで属や種を決めず、葉と株全体、名札や由来を一緒に確認します。

花茎は株の数倍の高さまで伸びるので、株の体力を温存したいなら早めに切るのが一般的な対応になります。切るか残すかの判断はハオルチアの花にまとめています。

自生地 — 東ケープの崖に張りつく

赤褐色の岩壁のくぼみに根を張った淡緑色の小群。ふくらんだ舟形の葉が水平に開き、葉面に網目状の濃い筋が入る。周囲は露出した岩と枯れ草だけで土がほとんど無い
岩壁のくぼみに根を張った群。岩の割れ目から葉が広がり、根の周囲の土量は写真からは分からない。撮影者は南アフリカ・Brandnetelkop の崖として記録している。Photo: Abu Shawka / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

SANBIの基本変種資料は東ケープの広い範囲に分布し、主に岩の露出面に生えると記しています。掲載した崖の写真は、その観察地点の姿として眺めます。

写真では岩の割れ目に根を張り、葉の群れが岩面から広がっています。根の周囲の土の量は写真では分からず、土のない場所で育つと決めつけません。

HABITAT DATA / MEASURED 2026-07-24
自生地 — 記述と、座標の実測
分布(記述)
ポートエリザベス 〜 Mbhashe 川、内陸は Cathcart までSANBI 2013
生育環境
おもに岩の露出面。土壌 pH 6.1〜7.6SANBI 2013
南アフリカの記録
348 件(うち座標付き 260 件)GBIF 実測
座標付き 260 件の州
東ケープ 242 / 西ケープ 9 / 州名なし 8 / クワズール・ナタール 1GBIF 実測
東ケープ 242 件の範囲
南緯 30.0〜34.0 / 東経 24.9〜28.6 のあいだ
記録の種別
標本 218 / 人による観察 35 / 試料 7大半が押し葉標本
記録年の幅
1929 年 〜 2026 年
崖の環境(変種の記述)
標高 200〜1500m / 年降水量 250〜1250mm / 南向きの砂岩・泥岩 / 無霜SANBI 2021
出典 = SANBI PlantZAfrica(基本変種頁 Zondi 2013 / var. ramosa・var. setulifera 頁 van Jaarsveld 2021)+ GBIF occurrence search(taxonKey 2779810・2026-07-24 取得)。最下段の標高・降水量・無霜は種全体ではなく 2 変種の記述にもとづく値

ここで、日本語圏に広く出回っている記述をひとつ訂正しておきます。「南アフリカ西ケープ州原産」と書くページが少なくありませんが、SANBI が挙げる地名はいずれも東ケープ州のものです。

GBIF に集まった南アフリカの座標付き記録 260 件を州で数えても、東ケープが 242 件、西ケープは 9 件にとどまります。西ケープの記録がゼロというわけではないので「西ケープには生えない」とまでは言えませんが、「原産地は西ケープ」という書き方は、記述とも分布データとも合っていません。

南アフリカ・ポートエリザベス近郊の岩場で、小さなロゼットが数百株マット状に密生している様子。緑から黄緑の株の中に、赤みを帯びた株が混じる
岩場に数百株がマット状に密生する。赤みを帯びた株も写っている。iNaturalist で複数の同定者により Haworthia cymbiformis とされた観察(research grade)。撮影地は南アフリカ・ポートエリザベス。Photo: chrishorak / CC BY 4.0, via iNaturalist
記載と照合の詳細

2026年7月24日に取得した南アフリカの登録260件では、押し葉標本218件、人による観察35件、試料7件でした。この取得データの内訳として読みます。

記録年は1929年から2026年まで分布しています。取得データで標本が多いことを、この植物の野外の姿が標本を通してしか残されていないという結論にはしません。

崖の環境をもう少し細かく知りたい場合は、変種単位の記述が使えます。ただし種全体の値ではないので、どの変種の話かを添えて読んでください。

(var. ramosa の記述)では、東ケープの Keiskamma 川沿い・Peddie 地区の砂岩と泥岩の崖、標高 200〜500m、南向き、年降水量 250〜400mm、夏は 28〜40℃ で冬に霜は降りない、とされています。(var. setulifera の記述)では、Mbashe 川から East London の Nahoon 川までの海岸河谷の崖、標高 200〜1500m、年降水量 800〜1250mm、夏は 35〜40℃、やはり無霜です。

降水量の数字は、ramosaとsetuliferaそれぞれの生育地の記述です。地点や集計条件が揃った比較ではないため、単純な比率で管理条件や分布の幅を決めません。

まとめ

舟形の葉を追い、隣のロゼットの中心を探す。群れの姿が変わる楽しさと、窓の細かな脈を一緒に味わえる植物です。

流通名は名札と保存し、変種の記載と照らして読みましょう。

FAQ

シンビフォルミスの原産地は西ケープ州ではないのですか?
SANBIや2026年7月24日のGBIF照会では、東ケープの分布を記録しています。販売札の産地表示は、学名と由来を合わせて確認します。
「京の華」とシンビフォルミスは別の植物ですか?
京の華は日本の流通で使われる呼び名です。シンビフォルミスとの対応を調べるときは、名札の学名と株の由来を確認します。
「宝草」の学名はどれが正しいのですか?
宝草には流通上の表記揺れがあります。名称だけで学名を固定せず、親株や交配の記録、葉形を合わせて見ます。
シンビフォルミスの var. obtusa は、日本で売られている「オブツーサ」と同じですか?
同じ扱いではありません。日本の流通でオブツーサと呼ばれる株はcooperi var. truncataが中心で、cymbiformis var. obtusaとは学名の位置が異なります。
何℃まで耐えられますか?
基本変種のSANBI解説は霜や冬の低温に弱いとしています。鉢では凍結を避け、種全体に共通する耐寒限界の数値は置きません。
写真を送れば変種を判定してもらえますか?
葉形、窓、株元の枝分かれを比べて候補を探せます。消去法だけで変種を決めず、由来の記録も合わせます。

集計資料:Aucfree

道具はここに集約ハオルチアの育成環境と道具|置き場所から選ぶLED・土・鉢・棚 関連記事ハオルチアの種類と選び方|窓・葉の形から比べる図鑑 見分けの手順はこちらクーペリー系の見分け方|オブツーサ・シンビフォルミス・レツーサを 3 つの軸で分ける 関連記事ハオルチアの育て方|光・水やり・用土と冬の管理
出典
  • GBIF Backbone Taxonomy — 受理名・書誌・受理変種 6・シノニム 45 件・分布・オカレンス件数(taxonKey 2779810。2026-07-24 照会): gbif.org
  • IPNI(国際植物名索引)— Haworthia cymbiformis (Haw.) Duval の一次書誌とバシオニム: ipni.org
  • SANBI PlantZAfrica Haworthia cymbiformis(Sthembile Zondi, 2013-08)— 分布・生育環境・草姿・開花期・Red List LC・霜に耐えない旨: pza.sanbi.org
  • SANBI PlantZAfrica H. cymbiformis var. ramosa(Ernst van Jaarsveld, 2021-08)— Keiskamma 川・標高 200〜500m・年降水量 250〜400mm・夏 28〜40℃・無霜: pza.sanbi.org
  • SANBI PlantZAfrica H. cymbiformis var. setulifera(Ernst van Jaarsveld, 2021-06)— Mbashe 川〜Nahoon 川・標高 200〜1500m・年降水量 800〜1250mm・刺毛と窓の記載: pza.sanbi.org
  • SANBI PlantZAfrica Haworthia 属(Ronell R. Klopper & Sean D. Gildenhuys, 2020-09)— 38 種 131 分類群・3 属分割(Manning et al. 2014, Systematic Botany 39: 55-74)・属の分布: pza.sanbi.org
  • iNaturalist — 観察 483 件 / 栽培 379 件 / research grade 43 件 / 商用可ライセンス 27 件、およびこの頁で使用した 2 観察: obs 62327016(research grade)/ obs 161262112(casual・栽培株)
  • Wikimedia Commons — Category:Haworthia cymbiformis(ファイル 45 件 + サブカテゴリ 4。各画像のライセンス版と作者は API で実測)
  • Aucfree — 落札件数のみを参照(2026-07-24 取得・直近 30 日): aucfree.com
  • 画像は CC ライセンス画像(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA)のみを使用しています。各画像の作者・ライセンス・出典は 画像クレジット・出典一覧 に掲載しています

資料を読むときの補足

この記事の準備で画像台帳を点検したところ、「シンビフォルミス」として収集していた iNaturalist の写真 6 枚のうち 5 枚が、現在は Haworthia transiens と同定されていました(2026-07-24 実測)。名前で検索して集めた時点で、別種が混ざっていたということです。

該当の 5 枚はこの頁では使わず、Wikimedia Commons 側の写真と、同定が生きている 1 枚に差し替えています。

この 1 枚は、この図鑑にとって特別な写真です。市民科学プラットフォーム iNaturalist で Haworthia cymbiformis の観察を数えると、2026 年 7 月 24 日時点で全 483 件。

ところがそのうち379 件は栽培株として登録されており、複数の同定者が確認した research grade は43 件まで減ります。さらに、商用利用できるライセンスが付いているものに絞ると、research grade かつ商用可はわずか 2 件。

上の写真はその 2 件のうちの 1 枚です。

Field Note出典と確認日

自生地の標高・降水量・気温は種全体ではなく var. ramosa / var. setulifera の記述にもとづく値であることを本文中に明記しました。

画像クレジット

この頁の写真・図版はすべて商用利用可能な CC ライセンス画像です(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA のみ採用・ND / NC は不採用)。カード内の写真は figure のキャプションを持たないため、扉の写真とあわせて帰属を以下にまとめています。

写真には継承ライセンス(CC BY-SA)を含み、古典図版はパブリックドメインです。各図の帰属で確認できます。
扉の写真: Photo: Agnieszka Kwiecień, Nova / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
var. ramosa のカード: Photo: S Molteno / CC0, via Wikimedia Commons
var. setulifera のカード: Photo: Stan Shebs / CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
var. incurvula のカード: Photo: Albert SN / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
var. obtusa のカード: Photo: Marija Gajić / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
本文中の写真の帰属は各 figure のキャプションに記載しています。

サイト全体の画像出典は画像クレジットにまとめています。

追加照合した資料の範囲

PZA cymbiformis URLはvar.cymbiformis。ramosa/setuliferaの崖条件はそれぞれに限定。

消去法で基本変種を同定しない。

本文の出品・観察件数は元の調査日を保持。写真の同定名は掲載元の記録によります。

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