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軟葉系13 章約29分で読めます

ミラビリス・バディアの育て方と見分け方|窓の条線を観察

紫褐色に色づいた軟葉系ハオルチアの単株を真上から見た写真。葉先は三角形にそぎ落としたような端面になり、肌はざらつき、葉のふちに小さな鋸歯が並ぶ(Wikimedia Commons では Haworthia mirabilis として掲載。ファイル名に採集番号 MBB と産地 Windsor が入る)
Commons では Haworthia mirabilis として掲載(MBB Windsor)Photo: Abu Shawka / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
SPECIMEN — HAWORTHIA MIRABILIS
ミラビリスHaworthia mirabilis / バディア・黒御影の親
魅力窓を走る条線と、細かな葉縁育て方を見る →

暗い地色の窓を、明るい条線が走る。ミラビリスは、葉の端面と縁を近くで眺めたくなるハオルチアです。

バディアの名で探した株も、窓の形や筋、葉縁の細かな鋸歯を見れば、色以外の楽しみが増えます。育て方と見分けの入口をつかみ、変種の名前、採集番号や西ケープの記録へたどりましょう。

ミラビリスの見どころ — 窓の条線と、縁の細かな鋸歯

観察
端面・条線・葉縁・肌を、写真の四か所で見る
全体の位置 → 同じ写真の拡大
同じ写真を四つの観察軸で読むと、色以外の見どころが増えます。
  1. 端面先に向かって細くなる三角形の面。
  2. 条線端面の中を縦に走る淡い線。
  3. 葉縁輪郭に沿う細かな突起を探す。
  4. 肌線の間の面に光が当たる様子を見る。
葉先へ細くなる面と、その下の側面。
1 端面の輪郭葉先へ細くなる面と、その下の側面。
淡い線が分かれながら、葉先へ向かう。
2 縦の条線淡い線が分かれながら、葉先へ向かう。
面の模様から輪郭へ視線を移し、細かな突起を追う。
3 葉縁の突起面の模様から輪郭へ視線を移し、細かな突起を追う。
細かな凹凸と光沢。褐色の強さだけを見ない。
4 面の質感細かな凹凸と光沢。褐色の強さだけを見ない。
同じ写真を四つの観察軸で読むと、色以外の見どころが増えます。
この掲載株の観察。色から原因を診断せず、見えない面を補いません。 部分拡大は上の同じ写真から。番号は場所を示します。
Photo: Hectonichus / CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons(部分拡大)

中央の窓にある線を葉先へ追い、次に縁の細かな突起を見る。写真の褐色を管理の診断にせず、窓の輪郭と厚い側面に目を移すと、この株の形を言葉にしやすくなります。

MBBなどの番号は由来を追う情報で、写真を撮った場所とは別に読みます。

見どころと育て方
  • 窓の条線と、葉縁の細かな鋸歯を観察する
  • 新しい葉と鉢の乾き方を見ながら育てる
  • バディアなどの変種名と名札の来歴をたどる

育て方 — 色だけで決めず、葉と鉢の状態を合わせる

ミラビリスを育てる
かんたん派
すること半日陰と排水のよい鉢で育てる
楽しみ方条線と葉縁を眺める楽しみは、基本の環境から。
こだわり派
すること葉色とは別に張りと新葉を観察し、鉢の乾き方と置き場所を照合する。株のサインを読むへ。
楽しみ方季節の写真を比較するとき、別株との混同を避けられます。

光を整える

SANBIのハオルチア属の管理解説は、半日陰を勧めています。鉢では水はけも確保します。

強い日差しへ急に移すより、葉の間隔と新しい葉を見ながら置き場所を調整しましょう。季節の育て方も合わせて読めます。

水は鉢と生育を見て

底穴のある鉢で余分な水を排出し、湿った状態を長く続けないようにします。葉がしぼんだときも、先に土の湿りと根の状態を確認。

用土・鉢・ライトの選び方へつなげて考えます。

冬は窓辺の冷えを避ける

この分類群に固有の耐寒限界は示されていません。凍結を避け、夜の窓際の冷えと鉢の乾き方を確認します。

温度の読み方は耐寒性と冬越しへ。

近縁との見分け — 「次に見る所」で進める

観察
同じ名前の株と、別の名前の株では照合先が違う
呼び名と分類体系を対応させる
名札・呼び名
資料の対応
確かめること
どちらもミラビリス
まず同名内の窓・葉縁・肌の違いを見る
retusaなど別の種名
同じ部位の写真と、採用する分類を比べる
下の近縁比較と、各種の記事へ
magnifica/maraisiiなど
資料によってミラビリスとの関係が変わる
同名内の見え方の幅と、別名がどの範囲を指すかを分けて読みます。
本文の既存分類・名札照合記録。見た目だけで分類体系を決めません。
レツーサ型の近縁 — 断定でなく「次に見る所」の表
ミラビリス H. mirabilis
窓面
縦条線または白い網目が入る傾向
葉のふち
小さな鋸歯が並ぶ傾向
次に見る所
産地番号(MBB / IB など)が付いているか
寿(レツーサ) H. retusa
窓面
比較的よく透ける傾向
葉のふち
鋸歯は目立たないことが多い
次に見る所
葉が外へ大きく反り返るか / 窓の透明度。レツーサの頁へ
マグニフィカ H. magnifica
窓面
白い粒が密に乗る傾向
葉のふち
鋸歯あり
次に見る所
そもそも玉扇の「マグニフィカ型」と取り違えていないか
マライシー H. maraisii
窓面
暗色で線が細かい傾向
葉のふち
鋸歯あり
次に見る所
体系によってはミラビリスの変種に置かれる名前
ピグマエア H. pygmaea
窓面
銀白の点や筋が乗る傾向
葉のふち
鋸歯は目立たないことが多い
次に見る所
面がざらつくか(粒感があるか)。ピグマエアの頁へ

窓の条線、葉縁の鋸歯、葉全体の輪郭を見比べます。SANBIの基本変種に関する資料は分類群の境界の難しさに触れているため、由来の記録も合わせて読みます。

同機関はさらに、自らの評価も分類群の認識のしかたに左右される、と注記しています。

見た目の比較に、採集・親株・増殖の記録を組み合わせましょう。名札に情報があれば、その元の記録をたどることで確認を進められます。

扉の写真がその実例です。Wikimedia Commons でのファイル名に「MBB」と産地名「Windsor」が入っています。

MBB は Bayer の採集番号を示す略号で、その株がどこで採られた系統に由来するのかを示す記録です。ただし番号は産地の記録であって、その写真が自生地で撮られたことを意味しません。

扉の株も、鉢植えか地植えかは写真からは判別できません。

丸い窓や舟形の葉と比べたいときは、クーペリー系の見分け方も参照できます。窓の透明感、条線、葉縁を見比べる入口です。

関連資料:クーペリー系の見分け方

入手時の注意 — 名前と、野生採取のこと

買う前に確かめたい 3 つ FIG.03Checklist
CHECK 1
銘は「登録名」とはかぎらない
売り場の銘の多くは協会の登録品種名ではなく、販売者が付けた呼び名 … 同じ銘が別の株を指すこともあるので、名前ではなく株そのものを見る
CHECK 2
実生株・国内栽培株を選ぶ
南アフリカの国家機関が、この種の基本変種について園芸目的の野生採取を significant(重大)と評価している … 出所を説明できる販売者から買う
CHECK 3
検索語で見つかる量が大きく違う
種名で探すとほとんど出てこず、変種銘で探すと出てくる … 学名で探して「流通していない」と判断しない

この図鑑は価格の代表値・平均値を掲載しません。集計条件で印象が大きく変わる数値であり、現時点では誠実に示せないと判断しているためです

まず、銘の扱いをはっきりさせておきます。ハオルチアの栽培品種名の国際登録機関(ICRA)は日本ハオルシア協会で、同協会は申請にもとづく登録品種の一覧を公開しています。

一方、オークションのタイトルには「バディア錦」「青バディア」「紅ヒトデバディア×SAバディア」「バディア×ピクタ」「初恋」といった名前が並びます。これらは登録品種名ではなく、売り場で使われている呼び名です。

呼び名そのものが悪いわけではありませんが、「登録された正式な品種名」と受け取ると、同じ名前の別の株を買ったときに話が合わなくなります。和名・学名・流通名の対応は名前の対照表で引けます。

流通の量については、検索語によって見え方がまったく変わります。落札相場検索サイトのオークフリー(ヤフオク!の落札履歴)で直近 30 日の落札を調べると、「ハオルチア バディア」は 24 件、「ハオルチア ミラビリス」は 0 件でした(2026-07-24 取得)。

Google の検索候補でも、「ハオルチア バディア」には育て方・白鳳・ピンキー・夕焼けバディア・チョコバディア・紫バディアという 6つある派生候補が出るのに対し、「ハオルチア ミラビリス」には派生候補が出ません。学名で探して見つからないからといって、流通していないわけではないということです。

これらは検索一致の総件数であり、表記揺れや別品種の混入を含む参考値です。この図鑑は価格の代表値・平均値を掲載しません。

示した件数は取得時点の値であり、価格や入手可能性を保証するものではなく、外れ値の補正も行っていません。実際に買うときは、その時点の出品をご自身で確かめてください。

最後に、出所についても触れておきます。南アフリカ国立生物多様性研究所(SANBI)の National Sensitive Species List は、基本変種 var. mirabilis を 2010 年に Sensitive(取り扱いに注意を要する分類群)に指定しています。

理由として、園芸取引のための野生採取が significant な規模で行われていること、既知の亜個体群が 1 つしかないこと、分布域が 100 km² 以下であること、そして 2018〜2021 年に Haworthia 属の押収記録が複数あることが挙げられています。実生で殖やされた株や、国内で栽培された株を選ぶことには、感情論ではない裏づけがあります。

基本情報 — 学名・自生地・耐寒性

ミラビリスの基本データQuick Spec
窓端面を走る条線
葉縁細かな鋸歯も観察
名前バディア等は変種・流通名を照合
光種の資料は未確認。株のサインで調整 → 置き場の表
雨の季節資料なし(var. consanguinea は通年・主に冬・SANBI・2026-10-17 確認) → 雨の季節の表
水葉色だけで判断しない
冬特定変種の気候を種全体へ転用しない
学名データ・出典の範囲
学名Haworthia mirabilis (Haw.) Haw.(1812)
もとの名前Aloe mirabilis Haw.(1804)
科ツルボラン科(Asphodelaceae)
属の扱いHaworthia のまま(Haworthiopsis / Tulista へは移っていない)
系統軟葉系・レツーサ(retuse)型
流通名バディア(var. badia)/ 黒御影(var. mundula)
自生地南アフリカ 西ケープ州(Overberg 一帯)
生育環境岩がちの斜面・砂岩の崖・礫地(フィンボス)
下位分類群8 変種(GBIF backbone)
冬の確認夜間最低温度を測り、凍結を避ける。冬の置き場所と個別資料を確認
保全var. mirabilis は Sensitive 指定(SANBI・2010)
evidence level1(公開情報の集約)

この植物は、いまのハオルチア属の名前より古い時代に記載されました。1804 年、イギリスの多肉植物研究者 Adrian Hardy Haworth が Aloe mirabilis として発表し(出典 = 国際植物名索引 IPNI。

原記載は Transactions of the Linnean Society of London 7 巻 9 頁)、1812 年に Haworth 自身が Haworthia 属へ移しています(Synopsis Plantarum Succulentarum 95 頁)。Haworthia という属自体はフランスの Duval が 1809 年に設けて Haworth に献名したものなので(出典 = 南アフリカ国立生物多様性研究所 SANBI)、属ができた 3 年後に本人が移したという順番です。

種小名の mirabilis はラテン語で「驚くべき」という意味です。

属の扱いも確認しておきます。近年の再編で、十二の巻やアテヌアータのような硬葉系は Haworthia 属から Haworthiopsis 属へ、大型で硬い一群は Tulista 属へ移されました。

SANBI は狭義の Haworthia について「38 種、うち 25 種が変種に細分され、あわせて 131 分類群」と記載しています。ミラビリスはこの狭義 Haworthia に残っています。

つまり「ハオルチア・ミラビリス」という呼び方は、現在の分類でもそのまま通用します。

種全体に適用できる耐寒限界は確認できていません。SANBIの無霜という記述はvar. consanguineaの特定山地・崖の生育地に限られます。

鉢では凍結を避け、夜の窓際の冷えを見ます。

分類上の位置づけと関連資料

ハオルチアの名前は、少なくとも 3つある層に分かれています。いちばん上に種の名前(ミラビリス)があり、その下に学名として登録された変種の名前(バディア、ムンドゥラ、トリブネリアナ……)があり、さらにその下に日本の売り場だけで通じる呼び名(黒御影、白鳳、青バディア……)が乗っています。

この 3 つは別々の仕組みで付けられた名前で、上下の関係を取り違えると、同じ株が別物に見えてしまいます。

実際に確かめてみます。国際的な分類データベース GBIF で Haworthia badia を検索すると、受理名として返ってくるのは Haworthia mirabilis var. badia です(2026-07-24 実測)。

同じように Haworthia mundula・Haworthia triebneriana・Haworthia sublineata・Haworthia paradoxa も、すべてミラビリスの変種名が受理名として返ります。独立した種の名前として使われ、いまは変種の位置に置かれている名前が、この種にはいくつも集まっているということです。

名前の 3つある層 — どの層の名前を見ているのか FIG.01Naming layers
LAYER 1 — 種
ミラビリス Haworthia mirabilis
1804 年に Aloe mirabilis として記載され、1812 年に Haworthia 属へ移された古い名前 … 国際的なデータベースで受理名として登録されている(出典 IPNI・GBIF・World Flora Online)
LAYER 2 — 変種(学名)
var. badia / var. mundula / var. triebneriana ほか
植物学の手続きに沿って発表され、出版年と掲載誌がたどれる名前 … GBIF が現在受理しているのは 8 変種。多くはかつて独立種だった名前が移されたもの
LAYER 3 — 売り場の呼び名
黒御影 / 白鳳 / 青バディア / 紅ヒトデバディア / 初恋 …
日本の販売・オークションで使われる呼び名 … 学名の手続きとは無関係に付き、同じ名前が別の株を指すこともある。協会の登録品種名とも別(関連する記述)

バディアとミラビリスの関係は、種と変種という階級から読めます。名札で同じ語が使われていても、流通株の由来は別に確かめます。

バディアは採用体系でミラビリスの変種名に対応します。青バディアや紫バディアなどの流通名は、学名の階級と分け、販売株の写真と由来で内容を確認します。

バディアは学名の変種名(第 2 層)、ミラビリスは種名(第 1 層)なので、両者は並列ではなく包含の関係にあるからです。一方、「青バディアと紫バディアはどう違いますか」は第 3 層どうしの問いなので、学名では答えられません。

系統全体のなかでミラビリスがどこに位置するのかは、ハオルチアの品種と系統の全体像で整理しています。ミラビリスは葉先が切り詰められたように見える「レツーサ型」の一群に属し、この型の内部の見分けはとくに難しいところです。

見るのは 4 か所 — 端面・条線・鋸歯・肌

冒頭の拡大写真で見た端面・条線・葉縁・肌を、記載と照合するときの補足です。

四つの観察点の詳しい説明を読む
写真で確かめられる 4 か所 — 上から順に見ていく FIG.02Where to look
POINT 1 — 端面
葉先が三角形にそぎ落とされる(retuse)
葉の先が斜めに切り詰められ、上を向いた三角形の面ができる … この面が「窓」。まずこの形があるかどうかで、レツーサ型かどうかの当たりが付く
POINT 2 — 窓面の線
縦に走る条線、または網目状の線
端面に縦方向の線が何本も走るか、白っぽい網目が広がる … 線の走り方は個体や変種で差が大きく、同じ名札の株どうしでもそろわない
POINT 3 — 葉のふち
小さな鋸歯(きょし)が並ぶ
葉の縁と、裏側の稜(キール)に細かいトゲ状の突起が並ぶ … 掲載写真では、見える葉縁と稜を確認する。ただし鋸歯の有無だけで種は決まらない
POINT 4 — 肌
つるりとせず、粒状にざらつく
端面の表面が細かく荒れ、光が散る … 透きとおる窓を持つクーペリー系とは、そもそも評価する軸が違う

この 4 か所は「候補を絞る」ための観点であって、答えを出すためのものではありません。4 つとも当てはまっても、近縁の別種である可能性は残ります

ミラビリスを見るときは、色ではなくこの 4 か所を順番に確かめます。葉先が三角形にそぎ落とされているか、その面に線が走っているか、葉のふちに小さな鋸歯が並んでいるか、面がざらついているか。

写真ごとに、窓面・条線・葉縁がどこまで見えるかを確かめます。見えない部分を想像で補わず、株全体と由来を合わせて比較します。

とくに 鋸歯は、写真では見落としやすいところです。株を真上から撮ると輪郭に紛れて写らないことが多く、少し斜めから、葉の縁に光が当たる角度で見ると浮かび上がります。

上の扉の写真では、紫褐色の葉のふちに細かいトゲ状の並びが読み取れます。

記載と照合の詳細

透きとおる窓を持つクーペリー系との比較は、クーペリー系の見分け方で 3つある軸に分けて整理しています。ミラビリスは「どれだけ透けるか」を見る植物ではありません。

面の線と縁の鋸歯、そして質感で見る一群です。

色は手がかりにならない

黒い鉢に植えられた軟葉系ハオルチアの群生。右側の株は緑、左側の株は紫褐色で、同じ鉢の中で色が大きく異なる。端面には光沢のある窓、葉のふちに細かい鋸歯がある(Wikimedia Commons では Haworthia mirabilis var. mundula として掲載)
同じ鉢の中で、右は緑、左は紫褐色。Commons の説明は Haworthia mirabilis — Haworthia mundula(カテゴリは var. mundula)で、同定は投稿者の記載によるものです。Photo: Abu Shawka / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

同じ鉢の中に緑と紫褐色の株が並んでいます。管理履歴と株の由来が揃っていないため、この写真だけで色の原因を決めず、窓面と葉形を比較します。

南アフリカ西ケープ州の岩の上で、橙色に写る軟葉系ハオルチアの密な群生。葉のふちの鋸歯が白く目立ち、葉は縮んで見える(iNaturalist のコミュニティ同定は Haworthia mirabilis var. triebneriana・research grade)
Greyton周辺で橙色の葉が写る観察です(2026-01-11 観察・Loerkloof Greyton)。葉は縮んだ姿で写り、白い鋸歯が際立っています。観察日時と、この株に見える色・葉形を示す記録です。iNaturalist のコミュニティ同定は Haworthia mirabilis var. triebneriana(research grade)。Photo: Klaus Wehrlin / CC0, via iNaturalist

冬の緑の群生と、夏の橙色の株は、同じ撮影者による別の観察です。同一株の季節変化を追った比較ではありません。

日付・場所・株を分けて読めば、野外で記録された姿の幅を楽しめます。

記載と照合の詳細

色だけで名前を決めず、窓の輪郭・条線・葉縁を比べます。撮影条件と株の由来が分からない写真では、色の原因も分けて考えましょう。

8つある変種と、日本の呼び名

var. mundula黒御影
緑から赤銅色までの色幅を持つ軟葉系ハオルチアの群生を近くから見た写真。三角形の端面に白い網目状の線が入り、葉のふちに小さな鋸歯が並ぶ(園芸ショーで Haworthia mirabilis var. mundula として展示された株)
ムンドゥラ var. mundula
白い網目状の線旧 H. mundula流通名「黒御影」
var. triebneriana記録最多
南アフリカ西ケープ州の礫地で、黄緑に退色した軟葉系ハオルチアが地面すれすれに並ぶ。三角形の端面に淡い縦線が入り、葉のふちに細かい鋸歯がある(iNaturalist のコミュニティ同定は Haworthia mirabilis var. triebneriana)
トリブネリアナ var. triebneriana
記録 146 件旧 H. triebnerianaGreyton 周辺

この図鑑で採用した変種の写真は、米カリフォルニアの園芸ショーでvar. mundulaとして展示された株と、南アフリカの野外でvar. triebnerianaと記録された株です。残る6変種は今回の照会・採用範囲で利用条件と姿を確認した写真を確保しておらず、学名と書誌を表で示します。

写真が世界に存在しないという意味ではありません。

左の写真について

左のカードの写真には、この記事の主題そのものが写り込んでいます。投稿者は Wikimedia Commons の説明文で、この株を Haworthia mirabilis var. mundula と記載したうえで、「展示会場の札の同定は誤っている」と自ら注記しています。

この写真には投稿者が名前を付けています。展示時の名札や親株の記録までは写真に示されていないため、掲載名と目に見える株姿を分けて読みます。

変種(学名)もとの名前(basionym)独立種の名前としても使われた記録数日本の呼び名
var. mirabilis基本変種(種のタイプを含む下位分類群)—22—
var. badiaH. badia Poelln.(1938)もともと独立種12バディア / バデア / バーディア
var. beukmanniiH. emelyae var. beukmannii Poelln.—(エメリアエの変種が出発点)12ベークマニー
var. consanguineaBayer が 1999 年に新しく記載H. consanguinea (M.B.Bayer) M.Hayashi(2000)8—
var. mundulaH. mundula G.G.Sm.(1946)もともと独立種2黒御影
var. paradoxaH. paradoxa Poelln.(1933)もともと独立種16—
var. sublineataH. triebneriana var. sublineata Poelln.H. sublineata (Poelln.) Breuer(2010)12—
var. triebnerianaH. triebneriana Poelln.(1936)もともと独立種146—
GBIF backbone が受理している 8 変種(taxonKey 2780030 の下位分類群)、各変種の basionym とオカレンス件数(2026-07-24 実測)。記載年と出版元は国際植物名索引(IPNI)の登録情報にもとづきます。日本の呼び名は園芸データベースが当てている流通名で、学名側の記録ではありません。

この表から読み取れることが 3 つあります。1 つめは、8 変種のうち 4 つ、バディア・ムンドゥラ・パラドクサ・トリブネリアナ、がもともと独立した種として記載された名前だということ。

さらに consanguinea は 2000 年に林が、sublineata は 2010 年に Breuer が、それぞれ独立種の位置へ引き上げています。8つあるうち 6 つは、どこかの時点で「種」として扱われた名前です。

この一覧で日本の呼び名を対応させたのは8変種のうち3変種です。一覧にない呼び名や販売例が存在しない、という意味ではありません。

記載と照合の詳細

3 つめが、記録数の偏りです。var. triebneriana の 146 件に対し、var. mundula はわずか 2 件しかありません。

これは希少性の指標ではなく、記録のされ方の差です。この図鑑が自生地写真を持っているのが triebneriana ばかりなのも、同じ偏りの表れです。

この数字を「入手しやすさ」と読み替えないでください。

名前の付き方の歴史も、簡単にたどっておきます。国際植物名索引(IPNI)で「Haworthia mirabilis」を検索すると 28 件のレコードが返ります(2026-07-24 実測)。

内訳を年代順に見ると、1976 年の Haworthia Handbook で subsp. badia と subsp. mundula が置かれ、1983 年に Pilbeam が 4つある品種(forma)を、1999 年の Haworthia Revisited で Bayer が var. badia・beukmannii・calcarea・consanguinea・sublineata・triebneriana をまとめて発表しています。いま流通しているラベルの多くは、この 1999 年の整理に由来します。

複合体の揺れ — マグニフィカ・マライシー・ハイデルベルゲンシス

バディア以外の名札も調べたいときは、資料ごとのまとめ方へ。

ミラビリス複合体の名前と資料を読む
ハオルチアは何種あるのか — 主要 3 見解の併記
統合派 BAYER
種数
約 60 種
立場
変異の幅とみてまとめて数える
ミラビリスでは
2012 年に 10 個の名前を変種へ組み替え
中間 BREUER
種数
約 366 種
立場
やや細かく分ける
ミラビリスでは
2016 年に var. depauperata を発表
細分派 HAYASHI
種数
約 546 種
立場
さらに細かく分ける(林)
ミラビリスでは
複合体の各群を独立種として扱う立場

ミラビリスは、この 3つある立場の違いが最もはっきり現れる種のひとつです。ハオルチアが何種あるかについては、林の 546 種、Breuer の 366 種、Bayer の約 60 種という 3つある見解が並立しています。

数がここまで違うのは、同じ植物を「別種」と見るか「1 種のなかの変異」と見るかの判断が分かれるからで、ミラビリスはまさにその判断が最も割れる複合体にあたります。

具体例を見ます。2012 年、Bayer は Haworthia Update 誌 7 巻 4 号で、magnifica・maraisii・heidelbergensis・splendens・atrofusca・meiringii・notabilis・scabra・toonensis・mundula という 10 個の名前を、まとめてミラビリスの変種として組み替えました(出典 = IPNI の登録情報)。

この整理に従えば、これらはすべて 1 つの種の中の変異ということになります。

名前Bayer 2012 の扱いGBIF の現行受容(2026-07-24 実測)
Haworthia magnifica Poelln.H. mirabilis var. magnifica へ独立種として受理(下位 5 分類群)
Haworthia maraisii Poelln.H. mirabilis var. maraisii へ独立種として受理(下位 3 分類群)
Haworthia heidelbergensis G.G.Sm.H. mirabilis var. heidelbergensis へ独立種として受理(下位 3 分類群)
Haworthia splendensH. mirabilis var. splendens へ受理名は H. magnifica var. splendens
Haworthia mundula G.G.Sm.H. mirabilis var. mundula へH. mirabilis var. mundula(定着)
Bayer が 2012 年に発表した組み替え(出典 = IPNI: Haworthia Update 7(4): 34–35)と、GBIF backbone の現行受容(2026-07-24 実測)の対照。当サイトはどちらが正しいかを裁定せず、両方を並べて示します。
混同注意

「マグニフィカ」という呼び名は、まったく別の場所でも使われます。玉扇(Haworthia truncata)の型として流通する「マグニフィカ型」がそれで、こちらは玉扇の下位分類群として記載されたことがない呼び名です。

上の表で扱っている Haworthia magnifica とは別の話なので、名前を見かけたときはまずどちらを指しているかを確かめてください。玉扇側の名前の層については玉扇の記事で整理しています。

記載と照合の詳細

ところが、現在の分類データベースはそのとおりになっていません。GBIF の backbone を実際に照会すると(2026-07-24)、Haworthia magnifica・H. maraisii・H. heidelbergensis はいずれも独立した種として受理されており、それぞれ自前の下位分類群を持っています。

H. splendens にいたっては、受理名が Haworthia magnifica var. splendens 、つまりミラビリスではなくマグニフィカの変種として扱われています。組み替えられたのは mundula だけが定着した形です。

ここから引き出せる教訓は、「いちばん新しい見解が正解とはかぎらない」ということです。2012 年の組み替えは 1999 年の整理より新しいものですが、その後の主要なデータベースには反映されていません。

学名の発表と、別資料がそれを受理するかは別の出来事です。ラベルの作成時期や親株の記録があれば、どの体系に由来する表記かを調べる手がかりになります。

自生地 — 西ケープ Overberg の岩と崖

南アフリカの自生地で、岩の割れ目に半ば埋まりながら緑の窓面だけを地表に出す軟葉系ハオルチアの 2 株。窓面に淡い縦の条線が走る(iNaturalist のコミュニティ同定は種レベルの Haworthia mirabilis・research grade)
岩の割れ目で、地表近くに窓面が見える株。西ケープ州Greyton、2020-10-04の観察。iNaturalistのコミュニティ同定は種レベルのHaworthia mirabilis(research grade)。Photo: Klaus Wehrlin / CC0, via iNaturalist

岩や礫の間から、窓の面が地表近くに見えます。窓と周囲の地面の位置関係を観察する写真で、日射量や水分条件の計測ではありません。

写真では礫の間から窓面が見えます。鉢で葉の側面が見えていても、地表からの高さだけで自然さや管理の良否は決めません。

HABITAT DATA / MEASURED 2026-07-24
自生地レンジ — 公開データベースの実測値
総オカレンス
376 件(うち南アフリカ 330 件)GBIF
座標付きの記録
271 件GBIF
州
座標付き 271 件のうち州名のある 227 件はすべて Western Cape全 376 件でも東ケープは 0 件
緯度レンジ
-34.63 〜 -33.12(中央 90% は -34.52 〜 -33.79)
経度レンジ
19.22 〜 23.38(中央 90% は 19.45 〜 21.38)東端は旧名由来の古い標本
標本ラベルの地名
Greyton / Genadendal / Napier / Caledon / Bredasdorp / Potberg / Swellendam / Riviersonderend / McGregor / Robertson
記録年
1929 〜 2026(観察 116 / 押し葉標本 104 / 材料標本 51)
崖の生育地の数値
標高 1,000〜1,500 m・年降水量 600〜800 mm・夏 28〜34℃・霜なしvar. consanguinea の記述
この頁の自生地写真
iNaturalist の 4 観察はすべて Greyton(西ケープ州)・research grade
出典 = GBIF occurrence search(taxonKey 2780030)/ SANBI PlantZAfrica(var. consanguinea 頁)/ iNaturalist。いずれも 2026-07-24 取得。州・緯度経度・記録年・記録の種別は座標付き 271 件を母数とした値です
南アフリカ西ケープ州の岩の窪みで、枯草とイネ科の草に囲まれて生える緑の軟葉系ハオルチアの群生。三角形の端面に淡い縦線が入り、葉のふちに細かい鋸歯がある(iNaturalist のコミュニティ同定は Haworthia mirabilis var. triebneriana・research grade)
南アフリカの冬(2024-07-25 観察)。岩の窪みで枯草に囲まれ、緑を保つ群生。西ケープ州 ZigZag Greyton。iNaturalist のコミュニティ同定は Haworthia mirabilis var. triebneriana(research grade)で、コミュニティ同定であって確定ではありません。Photo: Klaus Wehrlin / CC0, via iNaturalist
記載と照合の詳細

数字で見ると、二次情報の食い違いがはっきりします。座標付きの記録 271 件のうち、州名が入っている 227 件はすべて西ケープ州(Western Cape)です。

座標の無いものまで含めた全 376 件に広げると、州名が読み取れるのは 282 件で、内訳は西ケープ 280 件・北ケープ 1 件・米ニューヨーク 1 件、後の 2 件はどちらも植物園コレクション由来の記録です(ニューヨークの 1 件は 1901 年に Kew から入った栽培株を 1903 年に標本にしたもの)。どちらの数え方でも東ケープの記録は 1 件もありません。

日本語の園芸データベースには原産地を「東ケープ」と書くものがありますが、GBIF の記録・SANBI の記述・英語版 Wikipedia はいずれも西ケープで一致しています。この図鑑は一次記録の側を採ります。

分布の中心は Overberg と呼ばれる西ケープ南部の一帯です。標本ラベルに並ぶ地名、Greyton、Genadendal、Napier、Caledon、Bredasdorp、Potberg、Swellendam、はいずれもこの範囲に収まります。

経度の東端に 23.38 という値がありますが、これは Haworthia willowmorensis という古い名前(現在はミラビリスの異名として扱われます)に由来する昔の標本記録です。この外れ値をもって「広く分布する」とは書けません。

SANBIのvar. consanguineaの頁は、Riviersonderend山地の南向きの珪岩質砂岩の崖、標高1,000〜1,500m、夏28〜34℃、冬は涼しく無霜、年降水量600〜800mmで、雨は通年降り主に冬と記しています。これはその変種の生育地に関する値です。

ただしこれは var. consanguinea についての記述で、種全体の環境ではありません。同ページはこの変種を「崖という到達困難な生育地に守られている」として保全区分 Rare(希少)としています。

掲載した野外写真はGreyton周辺の観察記録です。同じ株を定点で追った組ではなく、場所と日付を分けて読みます。

写真はそれぞれの観察地点の姿を示します。種全体の生育地は、SANBIなどの分布・生育環境の記述と合わせて確認します。

まとめ

窓の条線を追い、葉縁の細かな突起を見る。ミラビリスは、色の呼び名だけでは収まらない株姿を楽しめます。

名札、由来、同じ株の写真を一緒に残して育てましょう。

FAQ

バディアとミラビリスは別の植物ですか?
採用するGBIF体系では、バディアはミラビリスの変種です。売り場の呼び名と学名を分けて確認します。
「黒御影」という名前はどこまで正式ですか?
黒御影は日本の園芸で使われる呼び名です。協会登録名との一致や、販売者が示す由来を別に確認します。
写真を送れば品種を判定してもらえますか?
端面の形、条線、葉縁から候補を比べられます。分類上の境界が難しいため、由来の記録も合わせて見ます。
何℃まで耐えられますか?
この分類群に固有の耐寒限界は示されていません。凍結を避け、夜の窓際の冷えと鉢の乾き方を確認します。
葉が茶色くなってきました。枯れかけていますか?
茶色だけでは不調かどうか分かりません。土の湿り、葉の張り、変色の広がり、置き場所の変更を確認します。
ラベルにある「MBB」や「IB」は何ですか?
研究者や採集・系統の記録に使われる記号です。番号に伴う来歴と、その株を撮影した場所は分けて読みます。
道具はここに集約ハオルチアの育成環境と道具|置き場所から選ぶLED・土・鉢・棚 関連記事ハオルチアの種類と選び方|窓・葉の形から比べる図鑑 透ける窓の側を見るクーペリー系の見分け方|オブツーサ・シンビフォルミス・レツーサを 3 つの軸で分ける 関連記事ハオルチアの育て方|光・水やり・用土と冬の管理
出典
  • IPNI(国際植物名索引)— Aloe mirabilis Haw. 1804(Trans. Linn. Soc. London 7: 9)/ Haworthia mirabilis Haw. 1812(Syn. Pl. Succ. 95)/ 変種 27 件の記載情報と出版元: ipni.org
  • GBIF — backbone の受理状況(taxonKey 2780030)、受理される 8 変種、シノニム、座標付きオカレンス 271 件のレンジ: gbif.org
  • World Flora Online — 分類配置(wfo-0000651903): worldfloraonline.org
  • SANBI PlantZAfrica — 属の 3 分割(Haworthia / Haworthiopsis / Tulista)、狭義 Haworthia の 38 種 131 分類群、属名の由来: pza.sanbi.org
  • SANBI PlantZAfrica — var. consanguinea の頁。標高 1,000〜1,500 m・年降水量 600〜800 mm・夏 28〜34℃・霜なし・開花 10〜11 月・保全区分 Rare・学名の由来。これらの数値は本変種についての記述であり、種全体の値ではありません: pza.sanbi.org
  • SANBI National Sensitive Species List — var. mirabilis の Sensitive 指定(2010)、採取の程度 significant、亜個体群 1・分布 ≤100 km²、2018〜2021 年の押収記録、分類の未解決に関する注記: nssl.sanbi.org.za
  • 日本ハオルシア協会(ISHS 指定 ICRA)— 申請登録品種一覧(2018 年 3 月更新)。バディア系の銘の掲載なし / マグニフィカ交配「紫白」の登録: haworthia.net
  • iNaturalist — この頁で使用した 4 観察(いずれも research grade・南アフリカ西ケープ州 Greyton): obs 62344053 / obs 323879846 / obs 231663411 / obs 334374731
  • オークフリー(ヤフオク!落札相場検索)— 直近 30 日の落札件数(2026-07-24 取得): aucfree.com
  • 画像は CC ライセンス画像(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA)のみを使用しています。各画像の作者・ライセンス・出典は 画像クレジット・出典一覧 に掲載しています

資料を読むときの補足

この一覧を実際に確認したところ(2026-07-24 時点・2018 年 3 月更新版)、「バディア」「ミラビリス」「黒御影」を親名とする登録品種は掲載されていませんでした。ミラビリス複合体に関係する登録品種として見つかったのは、マグニフィカ交配の個体品種「紫白(しはく / Shihaku)」1 件のみです(出典 = 同協会サイトの申請登録品種一覧)。

Field Note出典と確認日

同定は候補を示し、学名・耐寒温度・価格などの数値は出典または「未確認」として扱います。

画像クレジット

この頁の写真はすべて商用利用可能な CC ライセンス画像です(PD / CC0 / CC BY / CC BY-SA のみ採用・ND / NC は不採用)。カード内の写真は figure のキャプションを持たないため、扉の写真とあわせて帰属を以下にまとめています。

継承ライセンス(CC BY-SA)の写真が 3 点含まれます。
扉の写真: Photo: Abu Shawka / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ムンドゥラのカード: Photo: Stickpen / パブリックドメイン, via Wikimedia Commons
トリブネリアナのカード: Photo: Klaus Wehrlin / CC0, via iNaturalist
本文中の写真の帰属は各 figure のキャプションに記載しています。

サイト全体の画像出典は画像クレジットにまとめています。

追加照合した資料の範囲

consanguineaの特定山地の無霜条件を種全体へ転用しない。冬と夏の野外写真は別株。

MBBは来歴と撮影地を分ける。

本文の出品・観察件数は元の調査日を保持。写真の同定名は掲載元の記録によります。

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